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2016年11月の14件の記事

2016.11.30

娘にどうぶつしょうぎをさせてみる

小2の娘、詰将棋は1手詰めならできるのですが、将棋を指してくれません。駒を取った取られたでいちいちキャーキャー言うので、対局にならないんですよね…。しかも、81マスの将棋盤では終局のイメージがつかめず、何をすればいいのかという感じ。1年くらい前は「どうぶつしょうぎ」でも同様でした。

今日、久しぶりにiPadのどうぶつしょうぎのアプリを見せたところ、少し興味を持ち遊んでくれました。



こんな感じで、3×4の12マスで、ライオン(玉)、キリン(飛車)、ゾウ(角)、ヒヨコ(歩)の4種類の駒で相手のライオンを取る(キャッチ)か相手陣にライオンを進ませる(トライ=入玉)をしたら勝ちです。

ただ、王手を掛けている状態で次の手で王(ライオン)を取らないなど、課題山積。自玉に相手の駒が迫っていると敵玉に目が行かないらしい。たった12マスの盤でも、全体を見るのは難しいと言ってました。

とりあえず、もっとも低級の「やさしい森」では勝ち越せるようになりました。ただ、やさしい森のCPUレベルはライオンで王手をしてくるようなものなんですけどね…

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2016.11.21

原宿 紫金飯店

将棋の公式戦では12月14日から外食が禁止になります。棋士は弁当を持って来るか、出前を頼まなければならない。で、出前の選択肢として中華料理の「紫金飯店」が追加されました。

ネット内の観る将たちは、紫金飯店のメニューが気になるわけで、ツイッターなどでも「紫金飯店」の文字を目にすることが増えます。ええ、気になりますよね。

で、原宿の紫金飯店に。




明治通りの千駄ヶ谷小学校交差点(イトキンなどがあるところ)です。

月曜の21時過ぎに訪問。先客は一人客×2のみ。玉子チャーハンとビールを注文。ビールはおつまみ付きなのがうれしい。



で、これがメインの玉子チャーハンです。



チャーハンに玉子を乗せたもの。玉子もかなり分厚い。



美味いし、ボリュームたっぷりです。仕事帰りにわざわざ原宿まで来たけど、よかった。明治神宮前駅までそこそこ距離がありますが、歩いても腹がこなれないよ。

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2016.11.20

西参道歩道橋が撤去に

明治神宮の西参道から熊野神社方面に向かう「西参道」に歩道橋があります。歩道橋に「西参道」と書いてあるので、たぶん名前は西参道歩道橋。これがしばらく通行止めになってました。

先日この歩道橋のそばを通ると、工事の準備にかかっているようでした。



バリケードに工事計画が貼ってあるので見てみると、横断歩道橋撤去工事と。完了が3月2日です。



歩道橋から並木のある車道を眺めるのもいい景色だったのですが、残念ながらその風景は無くなってしまいます。上空の工作物がなくなれば空が広くなるかなと思ったのですが、ここは残念ながら首都高速が上空を通っているため、そんなに景色は広がりませんね。



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『聖の青春』




90年代に活躍した棋士、村山聖を描いた映画です。
羽生善治に遅れて四段に昇級し、A級在籍のまま1998年に29歳で亡くなりました。

劇中では、羽生善治に対する敬意、佐藤康光(劇中は荒崎)に対する敵対心。いずれもライバルですが、対応の対比が極端で面白い。そのライバル心も、村山の命を削って対局する姿に対し、羽生、佐藤康光それぞれの受け止め方の差異を反映させる形で描いていて、村山聖が命を削って将棋に向かう様を際立たせます。

たった29年の人生でしたが、改めて密度の高い人生を送ったんだなと感じさせる映画でした。



公開初日の11月19日(土)午前にMOVIX橋本で見たのですが、入りは3分の1程度、大人ばかりでシニアが多い印象でした。将棋日本シリーズで来場者の子どもにパンフを配布していたのでもっと子どもが観に来るかなと思っていたのですが。僕は息子とその友達2人の合計4人で観に行ったので僕だけ子ども比率が高かった。

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2016.11.16

『井上慶太の居飛車は棒銀で戦え』

『井上慶太の居飛車は棒銀で戦え』

初心者向けの定跡が書かれた棋書です。

一般的に居飛車向けの定跡書は「矢倉」「横歩取り」「角換わり」の戦法に分類されていて、その戦法ってのが自陣の陣形が基本です。初心者は最初に得意の戦法を覚えましょうとどこかで聞いて、これらのうち「矢倉」を集中的に学ぼうとしているのですが、例えば▲7六歩に△3四歩と応じられると矢倉にならないなど、なかなかうまくいかずにイヤになってしまいます。

そんなときに見つけたこの定跡書。なんと戦法は「棒銀」です。そう、守りの方法ではなく攻めの戦法で棋書が書かれている、僕にとっては画期的なものでした。

中身も、
・相掛かり棒銀
・矢倉棒銀
・角換わり棒銀
・四間飛車対棒銀
と、いろんな序盤に対応したいろんな棒銀戦法が解説されています。

一通り読みましたが、これを覚えるとなかなか実戦に役立ちそうな気がします。どうやて覚えるかが、いちばんの課題なんですけどね。

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『この世界の片隅に』


呉の空襲と広島の原爆を、一人の女性の目を通して描いたアニメ映画。戦争映画として名が通ってるが、女性の生き方という視点で観た。

トロく、人に委ねて人生を歩んでいく主人公のすず。その対比に置かれるのが、利発で自ら人生を決めて突き進む義姉の径子。その二人が、戦局の激化に伴って徐々に切羽詰まった状況が訪れるのにどう対応していくのか。

すずが主人公である以上、観客はすずに感情移入して映画を観ることになる。トロいすずに、難局を背負わせるのは抵抗がある。しかし、難局は否応なく訪れる、すずの、すずの身近の人の人生を切り裂いていく。ただ、難局の最中でも日常があり、そこには幸せも笑いもある。その取り混ぜ方が、ちょうど良い鑑賞後感になってる。

写実主義のアニメ映画だが、君の名は。とは違う絵の印象。君の名は。が細かく作り込んでいる絵だったのに対し、本作は水彩画風の柔らかい絵に仕上げていて、すずの性格に溶け込みやすい画面の印象を与える。呉空襲も、広島原爆も、夢で見た危機感という印象。太田川の相生橋の人攫いも、夢なのか。

この世界の片隅に

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2016.11.13

『ナニワ金融道』全19巻



先々月に途中まで読み終えた『ナニワ金融道』ですが、最終巻の19巻までKindle Unlimitedの対象になっていたので続きを読みました。

後半に行くほどネタの長さが長く、単発の案件の規模も大きくなってきます。7巻くらいまでは新人サラ金屋の目を通して社会を見るというような漫画でしたが、だんだん主人公の灰原が成長し、自分で大きな責任を負って自分の判断で世を渡っていくようになります。サラリーマン成長物語をちょっと変わった世界で描いてみたということでしょうか。

最後の方ではエリートとの確執、トロくて地に堕ちる人物の描写など、周辺人物の描き方も極端で、下品な絵も伴って不思議な世界観を出しています。

最後は違法行為にも手を出し、それでなんとか局面を乗り切るのですが、そこはモヤモヤしたままの読後感です。



全部で19冊261話の大作。家の本棚に置いたら大変な量になります。Kindleがあったからこその全巻読破でした。

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2016.11.11

『写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!』


KindleUnlimitedに入っていたので、軽く眺めるつもりでiPadのKindleアプリにダウンロードしました。

如来/菩薩/明王/天部の区分と印相の説明など、仏像鑑賞の基本を分かりやすく押さえている本です。わかりやすい写真を引用し、イラストも凝らずにわかりやすい。観光地ついでに鑑賞する仏像が、本書の知識で仏像のある程度の意味を理解して拝観できるようになります。


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『物理数学の直観的方法』


大学の物理学科に入ると、高校の頃と比べて数学が急に難しくなります。高校生の頃の数学は具体的なものと数学を結びつけて考えることができるのですが、物理学科の数学は概念でしかなく、具体的なイメージがしづらくなります。それでも1〜2回生のあいだに演習を頑張って解いているうちに、なんとなく手は動くようになります。でも、なんだかもやっとしながら。そんなもんだと思っていました。

本書。その物理学科用の数学を、イメージしやすくくだいて書いたもの。数学的厳密さはさておき、イメージしやすさ最優先で数学を説きます。すごい。そのアプローチがあったか! 厳密かどうかより、先にイメージした方が勝ちだよね。

残念ながら、本書を読んだのが大学1回生の時ではなく、物理とは無縁になって20年以上たった今だってこと。これを18歳の大学入学の頃に読んでおけば、大学の授業はどれだけ楽だったか。

本書は底本がブルーバックス版のもののKindle版を買い、Paperwhiteで読みました。Kindle版は固定レイアウトですが、新書版固定レイアウトのKindle版は棋書などでもよくあり、棋書は問題なく読めているので何の疑問も持たずに買いました。しかし、実際に読み始めると「ページ余白が大きすぎて字が小さい」「字が薄くぼやけている」という問題があり、かなり読みづらいものでした。iPadのKindleアプリでは字が濃く字の輪郭もしっかりしていて読みづらいことはありませんでしたので、何の具合でしょうか。それほど細かい数式があったわけではないので、ぎりぎり読める画質・字サイズでしたが…

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2016.11.10

はるひ野黒川地域交流センターの囲碁将棋クラブ


はるひ野小中学校に併設されている公民館的な施設「はるひ野黒川地域交流センター」。10周年ということで僕が住むマンションにもポスターが貼ってありました。




よく見ると、木曜日午前中の欄に「囲碁・将棋」がありますね。気になりますね。



別の用事で交流センターに行った時にサークル紹介チラシが入っているラックを見たのですが、この木曜日の囲碁将棋についての紹介は見つからず。仕方ないので、活動時間帯を狙って突撃してきました。

結論は、「はるひ野シニアクラブ」内のサークルでした。突撃した日は寒かったせいで参加人数が少なく、ミーティングルームに3名だけが参加し、碁盤1面で2名が打ち、1名が観戦という状態でし た。普段はもう少し人数が多く、たいてい将棋を1面出すとのこと。会議机に19路の折れ盤というスタイル。

僕が観戦に参加しつつ、少し雑談。会社に入って囲碁を教えられ打つようになったとか、会社の囲碁部では日本棋院の先生が教えに来てて厳しい指導を受けたとか。将棋は縁台将棋を昔は指してたけど、もう何十年も指してないなど。将棋のソフト指し疑惑の話題も出ましたね。

とりあえず、シニアクラブ内のサークルなので、部外者の僕が入れる場所じゃなかったですね。残念。

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2016.11.08

『NHK将棋シリーズ 初級者でもわかる受けの基本』



将棋の教本で有名な本です。一般的な定跡書とは違い、タイトル通り「受け」の考え方を解く本です。単に受け方を書くだけなら手筋本になるのですが、この本は考え方をキチンと書いてあるのが嬉しいです。考え方と言っても、結局は数の攻めvs数の受けなんですけどね。

いろんな局面での考えるべきポイントが示されていて、なるほどと思うことばかりでした。たぶん、タメになってる。



本書は最初、Kindle版を購入したのですが、リフロー版で図面がいちいち別ページになってしまい読むに耐えなかったので紙の本をさらに書いました。もしかしたらNHK将棋シリーズのKindle版の購入は気をつけたほうがいいかもしれません。月刊の「NHK将棋講座」は固定レイアウトでちゃんと読めるんですけどね。

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『宇宙が始まる前 何があったのか?』


原題は『A UNIVERSE FROM NOTING』です。

宇宙論の本ですが、文中に数式などはなく、原題の数学の知識と観察能力、宇宙が誕生して以来の環境に依存する見える範囲において宇宙の何が分かっているのかの解説が半分と、原題の『NOTHING』の哲学的思考が半分といった構成です。

前半は宇宙論の本を他に読んだことのある人なら新たな知識はないと思います。ただ、表面的な知識でなく、考え方に気付きがあるかもしれません。

後半の「NOTHING」が深い。宇宙空間中の真空の無と、宇宙が誕生する前にあった「無」とは全く概念が違うわけで、そんなのイメージできません。

著者はアンチ超紐理論の人っぽく、超紐理論に出てくる10次元や22次元の世界を少しバカにしている様子も。いや、そういう多次元を否定しちゃうと「無」も計算で求められなくなるのでは…


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2016.11.02

『将棋パワーアップシリーズ 3手詰将棋』

タイトル通り、詰将棋の本です。1冊に202問。なぜ200問じゃなく202問?と疑問ですが。

3手詰の本と言えば浦野真彦先生の「3手詰ハンドブック」「3手詰ハンドブックⅡ」が有名ですが、ハンドブックシリーズはKindle化されていないためKindle化されている高橋道雄先生の本書をPaperwhiteに入れて解き進めていました。

サボったりなんなりで買ってから半年が経ってるのですが、ようやく一通り解き終わりました。

印象としては、「ハンドブック」より盤面がゴチャゴチャしていますが、難易度は同じくらいといったところでしょうか。僕のような2桁級から1桁級に向けて(ウォーズ5〜4級から2〜1級に向けて)勉強している人間にはちょうどいいというイメージです。

シンプルな盤面の浦野本がいいか、混みいった盤面の高橋本がいいかは好みだと思います。ちなみにKindle化されている渡辺明の「爽快3手詰トレーニング」は僕には難しすぎました。

Kindleでは固定レイアウトですが、Paperwhiteでちょうど読みやすいレイアウトです。(底本が文庫か新書なのでしょう。)Paperwhiteだといつでも持ち歩くので、隙間時間で何度も周回したいと思います。高橋本は5手詰が人気らしいのですが、まだそこまではたどり着けないですね…。


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『淵に立つ』



人は、罪を償わずに生きていけるのか、どう償うのか、その償いは理不尽ではないのか。

下町の工場街の鉄工場という、暗い場所を、暗く描く。耳につくオルガンの音。けっして心地よい音色ではないが、家族の幸せの音色として劇中で演出される。幸せなのか、虚構なのか、わからないもどかしさを抱えストーリーの行方を見守ることになる。

刑務所を出所した八坂を受け入れることで悲劇が起こることは、観客皆が予想していること。そして、その悲劇に着実に向かっていっている。そうして、やはり。

その後の展開で、過去の罪の償いのカタチの理不尽を味わいながら後半を観ることになる。誰も幸せにならない結末に向かいながら。



淵に立つ

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