『求道心』
神武以来の天才と言われ中学生の頃から70歳くらいまでトップ棋士として君臨した「ひふみん」加藤一二三九段の随筆です。
最近になって将棋ファンになった僕などから見たら単なるカワイイおじいちゃんですが、昔からの将棋ファンにとっては神様のような存在のはずです。
60年以上も棋界にいることで、様々なことを見てきたんだなと、本書を読んで感じます。将棋を愛し、将棋に没頭して送る人生、ステキだなと。
文章のあちこちで、加藤九段は随分と自信家だなあと感じるところがあります。この自信家の部分に実力が追いついているから怖いんですけど。
加藤一二三九段は昨年度にC級2組から降級し、引退が決定してしまいました。引退してなお、将棋界に常に新しい風を吹き込んでくれる大棋士です。今後はより自由な立場で活躍してくださることを期待しています。
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