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2017年9月の9件の記事

2017.09.26

黒川2号線高架下のガードレール

はるひ野1・2・5丁目にある黒川2号線の小田急多摩線ガード下で、ガードレール設置工事が進行中です。




ここは横断歩道がないものの、レクセルやはるひ野2丁目いろどり公園裏周辺からはるひ野駅北口への通路として多くの歩行者が横断する場所です。

横断歩道がないにも関わらず横断者が絶えない理由は、そもそもの街の設計がよくないように思います。いろどり公園脇の階段を降りてきても横断歩道がないし、極めつけはレクセルからの動線。



写真の赤印のところに横断歩道が設置されておらず、本来なら青線のように道路横断をしなければなりません。これが現実的でないので、ガード下の横断歩道がないところを横断してしまうんですよね。

たぶん、このガードレールに効果はなく、多くの歩行者が街路樹とガードレールの間の隙間から道路横断することになると思います。歩道への出入りに手間取る分だけ、より危険になるような気がしますけど。

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2017.09.25

『マクドナルド化する世界経済」

マクドナルドをはじめとする大企業が農作物、食品経済を占有していく状況を解説する本です。

この本の全体的に、陰謀論が下敷きになっているように感じます。マクドナルドやモンサントは世界を支配する目的ではなく、経済的合理性のための戦略の一つとしてシェア拡大、店舗運営の低コスト化、集中した仕入れと食材加工などを行なっているのですが、その状況を「支配」と言われると、ちょっとなあと感じます。

寡占の抑止、農薬や添加物の安全性確保、国家ごとの食料自給率の制御などは国家の仕事であり、国家の方針は選挙で決まるので、安いマクドナルドをどう考えるのかってのも投票行動に反映したいなとは思いますが。

しかし、安いファストフードを全否定するのではなく、ファストフードも手作りの家庭料理も、適度なバランスで食する現代日本がそこそこいいように、僕は思うのですけどね。

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2017.09.19

『5手詰将棋』

タイトルの通り、5手詰め限定の詰将棋問題集です。全202問。

短手数の詰将棋本と言えば浦野真彦八段の「ハンドブック」シリーズが有名ですが、残念なことにハンドブックにはKindle版がないため、高橋道雄九段の詰将棋本をダウンロード。ネットの評判だと、浦野本に比べやや易しく、実戦に近いとのこと。

会社の夕休(20分)に4問のペースで2ヶ月以上かかって解きました。でも正答率5〜6割くらいとひどい状態です。3手詰めに比べて難しいのが、途中の局面を覚えなきゃ解けないことです。解答を見てもわからないときは、iPhoneの柿木将棋アプリで並べて確認しなきゃいけないくらいです。もともと短期記憶に自信がなかったのですが、弱点がストレートに出てしまった感じで悔しいです。

将棋の対局では5手先くらいは当たり前に読めなければいけないので、5手詰くらいは途中の局面からの変化もきちんと追えるようにしたいんですけどね。

まだまだ5手詰はすんなりとはいかないので、詰将棋に関してはしばらく3手詰めと5手詰めを行ったり来たりしながらトレーニングしていこうかなという感じです。

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2017.09.18

『誰がアパレルを殺すのか』


百貨店やアパレル商社の低収益、アパレル販売員の低賃金など、アパレル業界が明るいとはとても見えないだろう。しかも、勝ち組だと一般に言われるファーストリテイリング(ユニクロ)でも現場はブラック職場だと報道されることが多い。そんなアパレル業界の構造を描いた本。

アパレル業の中流(卸)〜下流(小売)ってのは、そもそもがマッチングのために存在すると思う。洋服は多種多様な価値観で選択し着用するものだから、製品と消費者を結ぶチャネルは非常に複雑にならざるを得ない。百貨店展開ブランドという業態も、その複雑なチャネルを単純化する一つの方策。大規模商業集積(百貨店など)に商品と消費者を集めることで、マッチング機会を最大化するモデルかと。

しかし、商業集積を作るコストは大きく、商品はそのコストを負担しなければならない。そのため商業施設や卸によるブランディング、販売員によるセールスなどでマッチング機会をさらに増大させ商品価値を高めて販売している。また、マッチングが主目的である以上は売場で在庫切れは商売の構造上いちばんやってはいけないことになってしまう。この「マッチング」の視点は僕の独自理論なのでどうでもいいのですが、商業集積の役割について考慮されていないのが気になります。

商業集積に依存する商売だと、売れ残りは必然的に発生し、本書の言うアパレルを「殺す」状態になってしまいます。しかし、衣服は完全にネット化するアイテムでもないように思います。現場現物現認が買い物の基本でしょうし。なので、より効率的な買物機会、販売機会提供を模索しなければいけないのですが、本書後半に示した先端企業のビジネスモデルもニッチにはいいがマスとしては成り立ちにくいと感じます。

結局、既存業態が苦しみながら新興がいろんなアイデアを出してきて、何らかの妥協点を見出すようになるのでしょうが、それまで時間がかかりそうな気がします。

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2017.09.16

『生涯投資家』

あの「村上ファンド」の村上世彰氏が、自分の過去を振り返って反省の弁と自分の意見を述べた本。

本書にコーポレートガバナンスという言葉が繁く登場しますが、著者は会社は投資家のためにあるという視点がとても強いという事が再認識される本でした。

会社にはステークホルダーと言われる主体がいくつかあり、主なものは出資者(一般的に株主)、役員(取締役等)、従業員、顧客、仕入先、融資元(最後の2個は債権者になることが多い)などです。会社の大多数は株式会社で、株式会社は株主のものであり、株主総会が最高意思決定機関であることは事実です。しかし、だからと言って株主だけのものではない現実に目を背けてはならないはずなんですが、著者はその意識が希薄に感じます。特に現代日本の雇用慣行においては従業員の会社への帰属意識は強く、しかも就職の乗換コストが異常に高い、すなわち雇用主=会社にはロックオンされている状況を考えると、株主といえど徒らに従業員を不安にさせてはいけないと感じます。

あと、自分が正しいと思った意見を、腕力で押し通すやり方に反発を感じます。ニッポン放送インサイダー事件で(何で有罪になったのかは僕も釈然としないものは前からありますが)世論の反発を買ったのも、そういう面が強いと思います。しかし、そのことに本人は全く気付いてないんですね。

時代を賑わした著名人の感想戦として、いろいろ酔っ払いの絡みを入れながら楽しく読むことができました。

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2017.09.07

『プラダを着た悪魔』


11年前の映画。豪華なブランドものがどんどん出てくるオシャレ映画です。有名だったのですが、未鑑賞でした。アマゾンプライムに入っていたので、自宅で鑑賞。

プライベートを犠牲にしてサクセスストーリーをひた走る主人公。これでいいのか考える間も無く、成功へと突き進む様が、観ていてスカっとします。自分が勝ちゲーやっているみたいで。ただ、主人公の成功はプライベートを全く無視で、公開後11年経つ今診ると、かなりひどいブラック職場です。当時は、どうだったのかな?

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『MBAマーケティング』

グロービスの経営学教科書のシリーズから、マーケティングの本。

今までシステムや経理の仕事しかしていないのでマーケティングとは無縁の生活をしているのですが、営業企画の人たちがどういう価値観を持って仕事をしているのか知らないと、管理部門としても判断を誤ってしまうこともありそうなので、基礎知識は整理してインプットしておくべきですね、と。

まあ、普通に教科書です。フィリップ・コトラーやマイケル・ポーターのような理念を伴うマーケティング書と違い、直接的に業務に活用できるよう整理してあるので、「今日から使えるマーケティング」って感じですね。いわゆる良書とは違うのですが、仕事に必要不可欠な本だと思います。一読だけじゃなく、必要な時に引き出せるようにしておかないとですね。


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『関ヶ原』

安土桃山時代最大の戦である関ヶ原の合戦を取り上げた映画。単なる歴史ドラマではなく、司馬遼太郎の歴史小説を原作とした映画であり、ちょっと複雑です。

豊臣政権下での朝鮮出兵に関する不和辺りから始まります。ここから、石田三成と徳川家康の主導権争い。この辺が人間ドラマとして面白いのですが、比較的あっさりと流しているように感じました。

やはり、戦闘シーンが迫力があります。最近の映画館は重低音の振動を強調するので、それだけ迫力も増しますし。安土桃山時代後半とあって火器も豊富ですから、演出も派手にできますし。

たぶん、家のテレビで観てももうひとつ感動しないと思います。派手なアクションものとして映画館で観るのがおすすめです。

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2017.09.04

『数式を使わないデータマイニング入門』

Kindle Unlimitedにあった新書。例によって数年前の光文社新書です。

今回は、データマイニング。2006年発行の本だから、まだAIとかデータサイエンティスト云々が流行っていなかった頃だと思います。でも、簡潔に整理されて書かれているので、別に古びてはいないですね。流行に流されていない分、読みやすいと思います。

相関関係と因果関係は同じではないのですが、比較的混同されがち。最初のほうは、その辺をとっつきやすい話題で説明してくれます。このへん、わかっているつもりなんですが、実際に仕事の現場では間違ってしまいやすいんですよね。この手の文書を何度も読んで、トレーニングを繰り返すしかないようです。

で、本書はそこから具体的にデータマイニング手法を説明していきます。目次で言うと
落としどころを探る - 回帰分析
効率的に判断する - 決定木
分けることは分かること - クラスタ分析
複雑な分類 - 自己組織化マップ
買い物かごの中身は? - 連関規則
神経をまねしてみる - ニューラルネット

最後のほうのニューラルネットあたりは、かなり新しいですね。本書執筆時点ではAIブームは訪れてなかったでしょうが、データマイニングにおいて期待の技術だったということなのでしょう。AI技術がある程度枯れてきてこそ、本物のデータサイエンティストが登場しそうな気もします。

最後に、個人情報と監視社会に関する著者の考えが示されています。もうすっかり僕の行動なんかはGoogleやAmazonに補足されてしまっているのですが、この状況に11年前から警鐘を鳴らされていたんですね。

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