『マクドナルド化する世界経済」
マクドナルドをはじめとする大企業が農作物、食品経済を占有していく状況を解説する本です。
この本の全体的に、陰謀論が下敷きになっているように感じます。マクドナルドやモンサントは世界を支配する目的ではなく、経済的合理性のための戦略の一つとしてシェア拡大、店舗運営の低コスト化、集中した仕入れと食材加工などを行なっているのですが、その状況を「支配」と言われると、ちょっとなあと感じます。
寡占の抑止、農薬や添加物の安全性確保、国家ごとの食料自給率の制御などは国家の仕事であり、国家の方針は選挙で決まるので、安いマクドナルドをどう考えるのかってのも投票行動に反映したいなとは思いますが。
しかし、安いファストフードを全否定するのではなく、ファストフードも手作りの家庭料理も、適度なバランスで食する現代日本がそこそこいいように、僕は思うのですけどね。
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