『RPAの威力』
なんだか流行している「RPA」(ロボティック・プロセス・オートメーション)の三文字。バズワードっぽい雰囲気もしますが、ミニマムに業務効率を向上させるにはいいツールなのかもしれないとも思いつつ、本書をダウンロードしました。
本書はシステム導入コンサルティング会社が書いたもので、基本的にRPAツール導入支援サービスの紹介といったものに感じます。無料で配布したらいいのにって思うくらい。(見込客にはきっと無料で配りまくっているに違いないと思いません?)
RPAは各現場のPC業務の自動化なので
(1) ユーザ部門がロボットを各々作りこむ
(2) 情報システム部がロボットを設計し現場に適用する
の2通りの導入アプローチがあります。これが曲者で、(1)だと野良ロボットが大量に出没して手に負えなくなる、(2)だと結局のところウォーターフォール的な手続きが発生し稼動までに時間がかかり、変更の柔軟性も失われます。これって、EUC(エンド・ユーザー・コンピューティング…業務で謎マクロが動いていたりしませんか?)の是非を議論していたときと同じ構図ですね。そう、結局RPAってアプリ跨ぎのEUCなんじゃないの?って思ってしまいました。
本書では情報システム部や現場部門の理解と「素晴らしい」スキルによってこんなに立派な成果が出ました!と好事例をさらによく脚色して書かれているように思うのですが、事例に挙げられたロボットたちが導入時の担当者が出て行ってしまった後にどのように動くのか、気になるところです。
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