『ストリップの帝王』
ストリップ劇場の支配人をしつつ踊り子のマネジメントをしていた男の半生記。
ストリップは性風俗であり、踊り子は明らかに性の対象。しかも「まな板」「個室」という売春行為があり、劇場管理や踊り子のマネジメントは管理売春に該当する、人身売買業に近い仕事。明らかにカタギの仕事ではない。
この本で追っている瀧口は、戦後のストリップの隆盛から衰退まで、長い間にわたり業界の主人公であったようだ。自らの逮捕勾留までもきちんと管理しているように思える。ここまでストイックに生きないと、欲望が渦巻く性風俗で信頼を得て成功することはできないのだろう。
己に対する自信の強さが滲み出る生き様。それ故に、引退して田舎に引っ込んでからの貧しい生活が重い。月収1億を稼ぐ世界で、いったい誰が幸福になったのかと。
| 固定リンク


コメント