『友罪』
人の命を奪った者の、その後を描く作品。
罪はいつまで償い続けなければならないのか。許されないなら、どう生きればいいのか。テーマも重いが、映像もかなり重い。加害者の家族は罪を償い続けて当然だというのか、加害者家族は解放されるべきだいうのか、この作品の意見の視点も難しい。
広告では「少年A」に焦点が当てられているが、作品ではいろんな贖罪が同時並行で描かれていて構成がかなり複雑。長い小説(読んでないが)ならともかく、短い映画作品の中でこれだけのものを盛り込むことに無理があったのではなかろうか。とにかく課題だけばら撒いといて、制作者に逃げられてしまった感すらある。
大人になった少年Aを頭のおかしなヤツ的な描き方をしているのも、少し気に食わない。
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