『短歌はじめました。』
いま思ったんだが、タイトルに「。」を付けてるのワザとだろ。
短歌の素人がFAXとかで短歌を集め同人歌集を出したのに対し、第一線の歌人である穂村弘、東直子が対談形式で評価するというもの。
同人歌集と言っても参加者が女優、プロレスラーなどバラエティに富み、味わい深い歌集に仕上がっています。ただ、表現などはどうしても素人臭く。そんな中、特に穂村弘が辛口で評価をするのが楽しい。
新聞の短歌コーナーって素人の歌と言ってもキチンと習った人が狙って詠んできたものを、プロが厳選して掲載して、さらに評でもいいことしか言わない。これだけズケズケと短歌のNG部分をはっきり言ってるのを見る機会なんてなかなかないわけで。なので、この本のスタイルは新鮮だった。ああ、短歌ってそういう視点で、そういうルールで作ってるんだと。ただの31文字の羅列ではないことは明らか。