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2018.07.24

『鬼才伝説 私の将棋風雲録』


昨年引退した将棋の棋士、加藤一二三九段の自身による半生記。大山康晴、升田幸三などの歴史的な大棋士から、谷川浩司、羽生善治といった現在のトップ棋士、そして藤井聡太などの将来トップ棋士になるだろう若手まで、様々な棋士と対局し、盤外で関わりあう記録を綴ったエッセイ。引退していったん落ち着いた4月に振り返った価値のある本だろう。

正直、加藤一二三九段は変わり者である。何を考えているかわからずに他の棋士を不快にさせ、テレビ視聴者は笑いの対象にする人物だ。だからこそ、何を思っての行動か書き留めておくことが将棋界にも大切なことだろう。

本を読んで思うことが、加藤一二三九段はとても自信家であるということ。他の棋士は例え自信があってもそれを表には出さないものだが、加藤一二三九段はあからさまに自信を出してしまうんだなと。藤井聡太を自分の後継者だと宣言するのも、なかなかのものである。

ここまであからさまだと、人生おもしろいだろうなと。

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