『フルタイムライフ』
美大出てたまたま事務職のOLになった主人公の新入社員一年間の日常。本当に日常で、これと言って何も起こらない。そんな中、バイトだけどカッコいい仕事をやってる同級生への憧れやら、気になる男子やら、細かい感情を描いてる。
昔で言う一般職の「女の子」らしさを描くが、時代遅れ感が漂う。この時代遅れ感も作者の狙ったところだろう。そして、そんなところにいる自分をなんとなく肯定し、満足する。
ふつうであることの安堵とか幸せとか、そういう感覚を描くのは難しいが、うまくまとめたなと思います。