「世界は素数でできている」
素数というなんだかつかみどころのない整数から、幅広い数学論に展開させていく読み物です。素数のいろんなことを読むと、意外と数論のことでわかっていないことが多いんだなという感想です。
そんななかで、何がわかっていて何がわかってないのか、それらの問題はどういう歴史を持っているのかという記述が面白いです。たかが素数に、天才たちが叡智を注いできた経緯が。
素数について実用領域で活躍しているRSA暗号も、今までは大きい数の素因数分解に時間がかかることを利用したとしか知らず、ここで仕組みの解説を聞いてそういうことだったのかと感動。
後半のリーマン予想の章は難しすぎて通勤電車の中でKindleで読むのには難しすぎる。ちゃんと読むには紙と鉛筆が必要です。
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