『82年生まれ、キム・ジヨン』
韓国でベストセラーになった本。女性差別に虐げられて鬱になった女性の半生を精神科医の視点で振り返るとという構成。
感覚として、女性差別に対しあまりに強く抵抗しすぎて疲弊しているように感じる。そこまで強く抵抗してると、読者の方まで疲れちゃうよね、と。じゃあ女性差別は放置しててよいかというとそうでもなく、徐々に改善しつつ意識の古いオッサンたちの社会からの退出を待つのが現実なんだろう。82年(僕より10年歳下ですね)生まれの韓国人が感じていたこの感覚は、日本でいうと65〜70年くらいに生まれた女性たちの感覚でしょうか。日本はだいぶこういう感覚がなくなってきたので、韓国もあとしばらくで解消するだろうってのは楽観的すぎるかな。