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2020年4月の7件の記事

2020.04.27

『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で絶叫した』

ジャーナリストが「底辺」な仕事を経験する体験ルポ。仕事は、アマゾン倉庫、介護、コールセンター、ウーバー。

イギリスの、炭鉱跡のあるような落日感の漂う都市を選び、社会の「ひどさ」を本に記す。ただ、イギリスが過酷な低賃金労働に浸食されているのではなく、東欧の低賃金労働者がイギリスの衰退した都市に集まり、その労働力をアテにした産業もその低賃金労働者を求めて進出してきてるのが実態だろう。イギリスのEU脱退騒ぎはもう何年も前の話だったが、イギリスの労働者はEUのせいで東欧低賃金労働者の国になってしまったと、離脱に票を入れたのだろうか。

本書はイデオロギー色が強く、素直には読めなかった。週給をちょろまかすエージェント(派遣業者)固有の問題が、まるでアマゾンの問題かのように書かれている。汚いところには自分で手を付けずに巧みに動くアマゾンと、うまくちょろまかそうとする業者、それでも働かなければならない低賃金労働者という構図が、著者の書き方のせいで歪んで見える。

本書の複数箇所で問題提起されている「ゼロ時間契約」に労働者はかなり苦しめられているようだ。労働時間とそれに比例した賃金は雇用主の胸先三寸。これで労働者に安定が来るわけはないよな…この辺りは政策でなんとかしなきゃいけないところ。

ウーバーは出来高だから、ゼロ時間契約より厳しい。好きな仕事だけやればいい気楽なものだと思ってたら、ドライバーが選べるのはアプリのオンオフの時間だけなのね。オンの時に仕事のオファーがあれば、基本的に受けなきゃいけない。自分の都合と出来高の報酬と、アプリをオンオフするたいみんぐの兼ね合いは難しそうだ。

ウーバーは顧客とドライバーを完全競争の世界に引きずり込み、ウーバー自体はネットワーク効果を生かしたプラットフォーマーとして利益を上げる構造なんだなと納得した。完全競争の世界にはまり込んでしまうと、幸せになる未来は見えない。


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2020.04.22

Microsoft Learn『Azureの基礎』

緊急事態宣言自宅待機の自主課題のひとつ「クラウド」の一つとしてAzureを勉強することに。適当なKindle本がなかったので、Micsofot公式のWebサイトで勉強することに。

内容としては、先日読んだAWSクラウドプラクティショナーと同じようなもの。こちらはオンラインだけあって「演習」込みです。特別なAzure環境である「サンドボックス」が用意されて、管理画面を実際に操作できるのですが、なぜかサンドボックスがうまく起動せず、結局12ヶ月無料アカウントを作成して、その無料アカウントの管理画面で動かすことに。クレジットカードを登録したんだけど、間違ってリソースを使いっぱなしで課金されてしまわないように注意しないと。

けっこう手を動かしながら読み進めたのですが、結局わかったのかわかっていないのかがわからない。章末の確認問題はだいたい正解できるのですが、これだけでは不安。試験 AZ-900: Microsoft Azure Fundamentalsのテキストがあまり豊富ではなく、WEBサイトをいろいろ探してもこのMicrosoft Learnくらいしかよさそうな教材がないのですが、みんな本当にこれだけで合格できるの?が疑問です。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/paths/azure-fundamentals/

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『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー』

緊急事態宣言の自宅待機中に自分に課した課題のひとつ「クラウドを覚える」の具体化。覚えるレベルとして資格取得できるレベルってのがわかりやすいので、試験テキストを購入。 クラウドの概念は、日経コンピュータなどの雑誌で知っていた通りのこと。ただテキストで系統立てて知識を整理できたことはよかった。「リージョン」や「アベイラビリティゾーン」などパブリッククラウド特有の概念も、それほど苦にならずに覚えることができた。エッジコンピューティング絡みはAWSならではか?と思うが、グローバル事業の経験がない僕としては遠い世界の話だったり。 ひととおり読んで、そんな難しいことはなかった。AWS特有の言葉(製品名など)をきちんと覚えないと認定試験は難しいのかなと。印象としては、この試験はエンジニア向けというよりも、SIer営業担当者向けではないかと思う。AWSのディーラとして営業するんだったら、これくらいの知識は持った上で客先に行って、これくらいの知識を下敷きにしてエンジニアと話してね、と。

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『統計検定2級対応 統計学基礎』

前から統計学の勉強をゆっくり進めていたのですが、なんとなく緊急事態宣言自宅待機の自主課題化することになってしまいました。

統計関係の資格試験統計検定2級の公式テキストです。3級のテキストが易しかったので舐めてかかっていたら、いきなり難しい!計算用紙なしに本文を読み進めることができない、かなり本気の数学書でした。数週間かけて一通り読み進めましたが、章末の問題は本文の公式をカンニングしながらなんとか解ける程度。覚えるのはなかなか難しいです。繰り返し問題を解かなきゃいけないのでしょうが、問題を解こうにも、本文の理解も一発ではできないです。

本文の印象としては、詰め込みすぎ。そもそもこの教科書を読んで統計学を理解しようとするのが誤りなのかもしれません。もともと統計学の基礎知識がある人が、じゃあ統計検定2級を受験しようとして試験範囲の内容を再確認するためにあるようなものと認識いていたほうがよさそうです。あるいは、講座のテキストとして使用するなど。…そう、中学高校の頃の「学校の教科書」みたいなもので、教科書は授業の先生の話を聞くときに使うだけで、家庭学習には使わなかったじゃないか。そんな教科書だけで何かしようとしていた自分が誤りでした。

勉強は別のテキストを使いながら進め、時折り範囲の確認や学習内容の整理のために本書を使う。受験の前に要点を確認する。そういう用途で本書は使うべきなのでしょうね。簡単なテキストとしてコアテキスト統計学を購入したので、そちらに移行します。テスト前に本書に戻ってくることにします。

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2020.04.06

『問題解決のためのデータ分析』


Kindle Unlimitedにあった本。データ分析が実務にこれだけ役に立ちますよ、その手順はね…といったことを教えてくれます。

正直言って、当たり前のことしか書かれていない。でも、世の中の企業が当たり前をキチンと実践できていないということを著者は知っていて、こういうデータがあれば仮説立ててPDCA回して検証すれば、ちゃんとこうなるんですよと懇切丁寧に教えてくれる本です。

やれビッグデータだ、やれAIだと言う前に、足元のことキチンとやりましょうねという本でした。


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2020.04.05

iPad 3台めを購入

自宅にはiPadが2台あります。

ひとつは、2011年12月に買った「iPad 2」
もう一つは、2016年5月に買った「iPad Pro 9.7」です。

本当はiPad Pro 9.7を買った時にiPad 2は廃棄する予定だったのですが、その後もAmazon Prime Videoが使えてたり(1年前くらいに使えなくなった)、Youtubeアプリが(いまだに)使えてたりと、用途によっては使えなくもなかったので、いまだに現役稼働中でした。主に娘がYoutubeをみたりSafariで小説家になろうを読んだりするのに使っていました。

最近になって、Safariが重い、こんなんじゃなろうも読めない!と苦情が入るように。そりゃそうだ。よく今まで使っていたな。仕方ないので、買い換えることに。教職員割引が(とある理由で)使える3月末までに注文しちゃおうと、あわててApple Storeでぽちり。今回は一番廉価な、無印iPad(第7世代)32GBというモデルです。概ね、4年前に買ったiPad Pro 9.7と同じようなスペックを、概ね半額で購入することになりました。

iPad Pro 9.7 A9X 2048x1536pixel 32GB ¥72,144-
iPad(7th) 10.2 A10Fusion 2160x1620pixel 32GB ¥37,620-
(金額は税込定価ベース)

到着して、簡単なキッティングをして、使い始めましたが、何かすごいと思うようなことは特になし。Proみたいなのが2台になって、息子と娘が喧嘩しなくて済むね、程度。新しいiPadがやってきても、もうウキウキしなくなってしまったなぁ。

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関数電卓を買い替えた

統計学の教科書を読みながらチートするために関数電卓を引っ張ってくると、液晶が黒ずんでる…もしかして電卓の寿命か?で思い返すと、この電卓を買ったのは高校1年生の頃、もう32年も前のことです。使用頻度は低かったものの、32年も使えば寿命なのも納得するでしょう。記憶が正しければ、ジョーシン三宮店の開店記念で1000円で買った激安関数電卓だったはず。まさかこんなに長持ちするとは。

でも液晶画面が壊れかけなので、統計の勉強をするにはちょっとストレスがかかる。思い切って買い替えることに。あまり高機能でなくてもいいし、そもそも本格的な統計計算はPhython覚えてパソコンでバリバリやるんだぜ!と思ってるので、最低限の関数機能さえあればいい。そう思って、まずは検索サイトで「fx-250E」と検索すると、レトロで懐かしのアイテムとして中古品が売られています。電卓にノスタルジーを感じている場合ではないので、その他のサイトを閲覧。安くて使い勝手がよさそうなのは「fx-375ES A」あたりらしい。品番的にも、手持ちのfx-250Eの後継の後継の後継っぽい響きだし。2000円以下の、相変わらず激安電卓だし。

届いてみたら、意外と大きかった。液晶も広がり、何と数式が表示できる。平均や分散のマークがキーに見つからないが、これはきっとやり方があるに違いない。(STATモードあたりにある?) nCrみたいな一発でチートできるボタンがあるのも素敵。で、使いこなせるのか?

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情報家電を購入しても読むことがなくなった「取扱説明書」を、一通り読んでみることにしよう。

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