東京郊外を環状に取り巻く国道16号線。関西在住の頃は、小田和正など歌を聴いて渚へと導く心地よい道なんだと思い込んでた。横浜に住んでからは、物流大動脈のイメージしかなく、ギャップが大きくて悲しかった。
この本では、郊外ならではのカルチャーと、生糸貿易の重要性、関東平野という地形における16号線付近の多様性が述べられている。
何かを論じたものではなく、エッセイの集まりだと感じた。ああそうよね、16号線ってこんなだよね。だとか、郊外あるあるだとかを著者と読者が共有するような本か。地域ネタのエンタテイメント本だ。
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