企業の経営戦略や事業戦略について、事後的に経営学視点で分析したケース集。分野も広く取り上げているが、視点も幅広い。ずいぶんとまとまりのない本だなと感じたが、どうやら大学院生の演習か論文を集めて書籍化したものっぽい。そんな理由で、偏った視点や、強引な論旨展開もみられる。でも、きちんとストーリーに仕上げている。企業内の戦略部門でここまでの分析をするのは(銀行や証券会社を除いて)不可能だろうし、それはさすが大学院商学科の研究だ。
学術的な学びを得る本というよりかは、人の演習を見て真似て応用力を増していくための本かなと。


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