いい国作ろう鎌倉幕府でお馴染みの1192年鎌倉幕府成立。短歌のことを調べだしてから、政権が軍人に奪われたにも関わらず後鳥羽上皇や藤原定家は勅撰和歌集である新古今和歌集を編纂するなど、ずいぶん呑気だなあと違和感を持っていました。その後鳥羽上皇と言えば承久の乱。それまで、鎌倉幕府はやんわりと東国の武士たちをまとめて私有地を安定化する役割を果たしていたに過ぎないという本書の説に納得です。武士に権力が渡るのは1192の鎌倉幕府成立(本当は源頼朝が征夷大将軍を授与されただけ)ではなく1221年の承久の乱の後の北条義時による強硬な処分からなんですね。
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