ITストラテジストに合格した
2021年4月に実施された令和3年度春期情報処理技術者試験で「ITストラテジスト」に合格しました。
結果は 午前Ⅰ 免除、午前Ⅱ 84点、午後Ⅰ 62点、午後Ⅱ A評価 でした。昨年が88/88/68/C でしたので、全体としては若干悪くなっているような気もしますが、選択・記述で何とか足切りを逃れて合格論文を書くことができたので、何とか合格という結果になりました。特に午後Ⅰがギリギリすぎて、あと1問間違えていたら足切りだったという、運の良さも手伝っての合格獲得です。
試験準備はけっこうロングランだったので、時系列で整理。
2018年10月頃 ITストラテジストを受験しようと思い立つ。参考書ベースでの勉強開始。
2019年5月 論文添削受講開始。
(この間の勉強方法は不合格ブログ参考
2019年10月 ITストラテジスト受験→不合格(午前Ⅰ免除取得)
2020年4月 論文添削講座2期目 受講開始。
2020年4月 データベーススペシャリスト試験中止
2020年4月~ DBとSTの勉強をどっちつかずな感じで進める。
2020年10月 データベーススペシャリスト受験→合格
2020年10月~ ITストラテジスト試験勉強再開
2021年4月 ITストラテジスト受験→合格
前回不合格になったあとに買い足した参考書は情報処理教科書 ITストラテジスト 2019~2020年版だけです。これも、試験範囲の知識を得るために読む目的ではなく、午後Ⅰ過去問を解いたあとの答え合わせのため解説を求めて購入したもの。読者特典として過去問解説PDFをダウンロードすることができ、たくさんの過去問を解いて練習することができました。
といっても、午後Ⅰは前回通過しているので、課題は午後Ⅱ論文です。論文の参考書として
・「ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第5版」
・「ITストラテジスト午後2 最速の論文対策」
と
・「情報処理教科書 ITストラテジスト」の論文の章
がありそれぞれ頑張って読んだのですが、なかなかしっくりこない状態です。役に立ったのが、論文添削講座です。半年2万円で、WORDで提出したら2週間後にコメント添削が返ってきて動画で指導が入るというサービスです。有名な情報処理試験受験講師・参考書著者が自ら添削と指導をしてくれるというありがたいサービスで、2万円でも安いと思っちゃいますね。(でも絶対額として出費は大きい…) 2期(合計12か月)で3題を完成させました。本当は2020年10月~の会も受講すればよかったのですが、デビスペ疲れもあり、受講申し込みを躊躇しているうちに期限が過ぎてしまいました。講座で提出した3題に加え、あと2題をなんとかひねり出し、この5題を添削でA評価をもらったものを含め何度かブラッシュアップすることに専念しました。
論文ブラッシュアップは、
(1) とにかく論文を書く。この時点では字数不足や字数過剰などあるけど、とにかく文章として成立してればいい程度に書く。
(2) もう一度問題文を読む。問題文で問われていることが論文に表現できているか、問題文で問われていることについて論述するためにはどういう知識が求められているのか考え、それを論文に表現するためにはどうすればいいか、など問題文ベースで深く考える。
(3) 上記(1)で書いた論文を(2)の視点で書き直す。そのために「盛る」部分の話の整合性を取るための数字について、上場企業の有価証券報告書などを見て整える。
これで(2)⇔(3)を何回か繰り返して、5つの論文習作の完成度を高めるという作業を繰り返しました。試験1週間前に習作論文をKindlePaperwhiteに送り、これを何度も読んで覚えるという作業で締めくくりました。(ここまで来れば、あとは本番での再現力勝負です。)
本番の論文は、属人的な営業活動を改め、顧客情報と営業履歴を共有することでチーム営業にして業績の向上を目指すという創作案件を記述しました。案件の幹は習作の通りです。問題文テーマがステークホルダー間調整だったのですが、従業員の評価を個人成績からチームへの貢献度に変更する周辺を記述することで文章にまとめました。実世界だと人事部門も絡んで複雑で時間がかかる案件だと想像しますが、試験時間は2時間と短く、その時間内で手書き2200字以上(理想は2400字)を書き上げなければいけないため、調整項目を絞って記述に着手しました。前回試験は少し字数不足気味で進行していたのですが、今回は章ごとの目標文字数に対していい文字数進捗で進みました。結局、ア 725字 イ 900字 ウ 650字 と、まあまあな字数を修了5分前に書き上げ、そこそこの満足感とたっぷりの疲労感で試験終了でした。
データベーススペシャリストの時にも思ったのですが、午前Ⅰ免除で午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ試験を受験するだけでも体力をめいっぱい使い切ったという感じです。もうこの歳(40代後半)になると、午前Ⅰから受験して合格論文を書き上げるのは無理なような気がします。午前Ⅰ免除はとても大事。令和元年度秋期試験で不合格でしたが、その時に午前Ⅰ通過を獲得していたからこその今回の合格だったような気もします。
IT業界の最難関ともいわれるITストラテジスト試験に合格することができてよかったです。