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2021年11月の5件の記事

2021.11.28

MacBookを更新した

自宅の持ち運び用ノートパソコンを買い替えました。

2002年に購入したMacBook Air(11インチ Mid2002モデル)ですが、OSがCatalinaを最後に、2020年秋にリリースされたBig Surからサポート外となっていました。まだどうにか更新プログラムが提供されているものの、現行の2世代前のOSですので、いつサポートを切られてしまうかわかりません。(どうしてAppleがEoLを公表しないのか疑問ですが。) ということで、買い替えを長らく検討していました。

現在のラインナップで残念なのが「11インチモデル」というコンパクトなサイズのMacBookが提供されていないこと。「MacBook Air」「MacBook」などの乱立の結果ミニマルなMacBookが何なのかわからない状態が続いていました。最後のミニマルなMacBookはいわゆる「無印MacBook 12インチ」だったのですが、2019年夏頃に廃盤になっていました。

現在(2021年秋時点)のMacBookのラインナップは
・13インチ MacBook Air
・13インチ MacBook Pro
・14インチ MacBook Pro
・16インチ MacBook Pro
という、大雑把に4機種です。14インチと16インチは24万円〜・M1Proチップ・14コアGPU〜というお化けマシンなので、ミニマルに普段遣いするのは「13インチ」に限定されています。しかし、最もライトな機種である13Airでも8コアM1という高性能で約1.3kgという重さに躊躇っていました。WindowsPCなら800gくらいからあるので、電気屋で色々と物色したものの、これと言っていい機種も見つからず、仕方なくという感じで今回「13インチMacBook Air」を選択してネットで購入しました。この機体もOSサポート切れまで使い切るつもりで、8コアGPU・16GBメモリ・512GBSSDという、ややいいスペックでの注文です。(現時点では確実にオーバースペックです。)

微妙なこだわりで英語キーボードを発注したので、11月13日に注文して11月24日に到着。深センの営業所を通過しているので、在庫ではなく中国の工場で作って出荷されたのだと思います。

旧機との比較
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左が新機(Air 13')、右が旧機(Air 11')です。やはり、大きい。

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重ねてみると、幅は旧機とほとんど変わらないものの、奥行きがかなり大きくなってしまっていることがわかります。

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開いてみるとこんな感じ。時代の流れでベゼルが細くなっていて、画面が随分と大きくなっていることがわかります。これは、ありがたい。でも、本当はベゼルレスを本体のコンパクトの方向に使ってほしかったんだよな…

■ 設定

Wi-Fi・ユーザー
 ユーザを作成して自宅のWi-Fiに接続して、使用開始です。管理者ユーザーはAppleアカウントに接続させず、普段遣いのユーザーは僕自身のAppleアカウントに紐付けます。
ショートカットキー
 なるべくカスタマイズしないで使いたい派ですが、F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用にチェックを入れるのと、次のウインドウを操作対象にするにoption+tabを割り当てました。
Google日本語入力
 標準日本語入力はスペースの半角/全角の選択が気に食わなかったりするので、Google日本語入力を導入。キーボード入力を標準英語とGoogle日本語入力の2つに絞ることで、fnキーと同居している地球儀キーを1押下するだけで英語/日本語切り替えができるようにしました。旧機には地球儀キーがなかったのでcommand+spaceに言語切替を割り当てていましたが、新機でのcommnad+spaceはspotlight検索に割り当てられています。しばらくはキー入力中にspotlightが起動して驚くことを繰り返してしまいそうです。
メール
 旧機ではThunderBirdを使っていましたが、新機では標準メールを使ってみることに。お節介機能が多くイライラしてしまうこともありますが、プレビューを表示しないようにするとかメール作成はプレーンテキスト形式で行うとかの設定にして、なんとか標準メールで使えそうです。
OneDrive
 インストールしてMicrosoftアカウントでログイン。ファイルオンデマンドを解除することで全ファイルを新機にも取り込みました。
Python実行環境(Visual Studio Code,Python3)
 M1モデルでのPython実行環境はまだ主流が収束していないような印象を持っています。HomebrewやらminiforgeやらがWEBで紹介されていますが、僕自身は現在のところGoogle Colaboratoryを主に使っているということがあるので、新機では最小限に。ターミナルで「python3」と入力したら勝手になにやらインストールされたので、VSCodeでPython拡張機能をインストールしてPython3を起動できるようにしました。これだけで、簡単な.pyファイルは実行できます。import文でどれだけ困って、pip3をどれだけ叩く必要があるかは、使ってみてのって感じですね。Apple SiliconでのPython環境の主流が定まってきたらIDEとインタラクティブ実行環境を整えたいと思います。
Zoom
 Zoomをインストール。旧機ではCPUスペックのため背景を使うことができませんでしたが、新機では当然使用することができます。カメラも旧機より明るく映すことができているようです。
Chrome
 Safariに加え、Chromeもブラウザとして使用します。Safariは基本的にプライベートブラウズモートで使用して、ChromeはGoogleアカウントにログインするサービスの使用時に使うようにしています。デフォルトブラウザはSafariで。
将棋検討環境(将棋所+やねうら王+orqha)
 旧機には入れていませんでしたが、最近はMac環境でも導入可能になってきたようなので、入れてみました。Threadsは6に設定してみました。新機の最大設定可能値は8ですが、25%くらいは余裕を持たせておきましょう。MultiPVを4とか6にして、読む手の幅を広げるのが見る将におすすめです。
Kindle
 Fire 10 HDとMacのどちらが読書に使いやすいかわかりませんが、とりあえずインストール。解像度が上がったので、固定レイアウト雑誌が読みやすくなっているといいのですが。旧機ではトラックパッドでのスクロールに不具合がよく起きていて(不意にページ送りする、不意に拡大縮小するなど)ストレスが溜まっていたのですが、新機ではどうでしょうか。

たぶんこれくらいで普段遣いの設定は完了したと思います。たぶん、それほど違和感なく新機を使えるのではないでしょうか。

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2021.11.23

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

文章術の講師をしている著者らが、文章術において何が大事なポイントなのかを、文章術ハウツー本から統計的に抜き出そうという企画ものです。

文章を書く上で、これが大事です。100冊中何冊の本が、これが大事だと言ってます。こんなふうに重要ポイントをランキング形式で紹介しています。

ランキングなので全体構成に一貫性はなく、ポイントをつまみ食いして歩くような読後感。アンソロジーの読後感そのものです。文章術の今風な全体感を本書で掴み、深掘りしたい項目は本書で示されている原典にあたるのがいいかもしれません。


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2021.11.19

『言語学バーリ・トゥード』

言語学者による雑誌コラム。著者の言語学者がプロレス好きってのが、本書でいい味を出している。

日常のどうでもいいことを、微妙に言語学に絡めて面白おかしく語る。言語学に関することはちゃんと専門家っぽく言うんだけど、結論はどうでもいいこと。ネットでたまに流行る才能の無駄遣い系のネタのような雰囲気です。こんなしょうもないことを言語学的に述べなくったってええやん!というのが続きます。

STO先生も、気になる…

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2021.11.09

『木村一基 折れない心の育て方』

将棋テレビ解説などで人気の棋士、木村一基九段へのインタビュー編集長編。剽軽な語り口と千駄ヶ谷の受け師の名を取る耐える棋風。このギャップが見る将の心を捉えて離さないのだが、その素顔はどんななのか、どういうことを考え、心掛けているのか。戯けた解説とは違う一面を見たくて手に取る本です。

棋士すなわち勝負師として、やるべきことに集中すること。しかも、前向きに集中すること。中年だ(僕より年下だけど)とか何とか言われようが、豊島や永瀬ましてや藤井聡太と同じ土俵で戦っていかなければならない棋士なので、AI検討を含め今できる全力で将棋に集中しなければいけない、衰えている場合ではないという受けても逃げない姿勢が感動モノ。だからといって孤高を目指すのではなく、気遣いや感謝を疎かにしない、むしろそっちも全力。

木村一基、将棋だけでなく人間としても、中年の星だわ。

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2021.11.04

『バリューサイクル・マネジメント』

DXやSDGsといったバズワード(本書中はマネジメントキーワード)を実効性のあるものにするために、組織はどのように変えていかなければいけないか。そんな組織論を沢渡あまね流に説く本です。

結論から言うと、全体統制の視点で組織を構築する「統制型」から、個々のメンバーが自律的に活躍する「オープン型」に変えていくべきだと説かれています。実際、ほとんどの企業は週に8時間×5日のあいだ従業員を拘束し働かせ、その拘束の対価として給料が支払われています。そして指揮命令系統を明確にし全員が統率が取れた状態で組織が動くことが求められています。軍隊や役所の組織はそうならなければならず、製造業などの企業も大量生産を主眼とするならそのほうが効率がいいので、日本企業はほとんどこの組織形態になっていると思います。

もはや、そんな時代ではないということでしょう。各々がそれぞれの力を発揮し、コラボレートすることで組織のパフォーマンスを上げる。そうしないと冒頭のバズワードは達成できませんよ、と。

結局、日本の労働法や雇用慣行から考えると、著者の思う働き方が実現する日はまだまだ遠いでしょう。でも、こういう理想の方向もあるよと多くの人が思うことで、例えば週30時間働けば豊かな生活が送れる社会が訪れるかも。

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