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2021.11.04

『バリューサイクル・マネジメント』

DXやSDGsといったバズワード(本書中はマネジメントキーワード)を実効性のあるものにするために、組織はどのように変えていかなければいけないか。そんな組織論を沢渡あまね流に説く本です。

結論から言うと、全体統制の視点で組織を構築する「統制型」から、個々のメンバーが自律的に活躍する「オープン型」に変えていくべきだと説かれています。実際、ほとんどの企業は週に8時間×5日のあいだ従業員を拘束し働かせ、その拘束の対価として給料が支払われています。そして指揮命令系統を明確にし全員が統率が取れた状態で組織が動くことが求められています。軍隊や役所の組織はそうならなければならず、製造業などの企業も大量生産を主眼とするならそのほうが効率がいいので、日本企業はほとんどこの組織形態になっていると思います。

もはや、そんな時代ではないということでしょう。各々がそれぞれの力を発揮し、コラボレートすることで組織のパフォーマンスを上げる。そうしないと冒頭のバズワードは達成できませんよ、と。

結局、日本の労働法や雇用慣行から考えると、著者の思う働き方が実現する日はまだまだ遠いでしょう。でも、こういう理想の方向もあるよと多くの人が思うことで、例えば週30時間働けば豊かな生活が送れる社会が訪れるかも。

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