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2021.12.19

『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』 #なぜサイゼ

ミシュランガイドに載っている有名店の経営者・シェフである著者による、経営の心構えを書いた本。副題に「偏差値37のバカが見つけた必勝法」とありますが、著者は相当にストイックであり、観察眼があり、組織運営力があり、けっしてバカが書いた著書には思えません。

著者が編み出した経営理論として「サバンナ思考」「マヨネーズ理論」が挙げられています。サバンナ思考とは、危機を早く察知し即行動せよということです。名物経営者は即断即決ができる人が多いイメージがありますね。

マヨネーズ理論とは、IT系の人だったら「車輪の再発明」として認識している思考に近いですね。要は、一流の人を徹底的にコピーしてマネろということです。成功者の工夫を自分で生み出す奇跡に賭けるより、成功者の工夫をマネしたほうが早いのは当然です。

ここで、サイゼリヤ。サイゼリヤは著者が経営するような一流料理店の対局にある廉価レストラン。これを学ぼう、学ぶためにバイトに入ろうと考えた著者はすごい。こういう発想ってなかなかないのでは。サイゼリヤは廉価を実現するために効率化を徹底しています。その効率化を一流料理店に取り入れてみるために学んでみようというのは、そもそも思いつかないでしょうし、思いついてもプライドが邪魔をして実現に至らないのではないのでしょうか。当然自分のレストランを経営しながらのバイト入りなので、かなりストイックに経営に向き合わないとできないというハードルの高さもありますけど。

蛇足ですが…ITストラテジスト過去問平成26年午後Ⅰ問3「洋食レストランの競争力の向上」のピーク時テーブル回転率向上施策として「事前に途中まで調理しておく」というのがあり、効率向上施策が品質に及ぼす影響を懸念した事があるのですが、そういうこととのバランスをあまり慎重に考えて「思考停止」するのもだめなんでしょうね。

最終章「いつの時代も夢をかなえるのはバカ」とありますが、夢に向けた情熱の高さと、それに向かうストイックさが成功を呼び込むんだなと。情熱、持ってますか?

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