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2021.12.08

『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』


土地所有制度は農業国の国家制度の根本だと思うが、日本史を習う中で土地所有制度に触れるのは「班田収授法」「墾田永年私財法」「地租改正」くらいではないだろうか。教科書には、墾田永年私財法で各地に荘園が作られました…くらいの記述。それでいて恩賞を含む封建制度が武家政治の中で語られて、結局のところ土地所有制度はどう変遷したの?ってのが謎のままでした。

本書は墾田永年私財法を機に各地で設立され、その後に土地所有制度の主流となった「荘園」の利権などを整理したもの。こういう視点から見る日本史の本が読みたかった!

所有と現地での支配、年貢の徴収と納付、雑役の義務。同じ「荘園」であっても時代とともに制度が徐々に変化していたことが学べました。

こういう制度の変化のきっかけになったのが気候変動と疫病。そもそも墾田永年私財法のきっかけが奈良時代の疫病だし。中期的な気候変動が土地制度や政治に与えた変化も興味深い。翻って現代の気候変動やパンデミックが社会に及ぼす影響はと考えると、まずは歴史に学びたい。

本書、著者は一般書として読みやすく努力したようだが、それでもまだまだ難解に感じる。詰め込み過ぎの感が高い。また、縦書きの新書という体裁からか、図表で表した方が理解しやすい内容も文字で伝えようとして苦労しているように感じる。

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