『なぜ、日本の職場は世界一ギスギスしているのか』
ホワイトカラーの生産性について、阻害要因を挙げ解説をしている新書です。JISTAのアンケート景品で頂きました。
全般を通して感じるのは、高度成長期に効率的な大量生産を行うためにブルーカラー職種を統制してきた働き方が、現在のホワイトカラー職にも適用されてしまって不具合が生じていること。特にルーチン作業でなく企画業務などは1日8時間決まった場所に集まって働く必要はなく働き方は自由なはずなんだけど、そういう裁量労働はなかなか浸透してないですよね…
なんとなく正社員=事務所で1日8時間働く人で、それ以外の働き方をして成果を出す人=フリーランスという図式が頭にある。それはそれでいいんだけど、今はフリーランスの待遇は正社員に比べてかなり低いことが多くて、どうしても正社員志向が高いままって現状もあるし。
社員なんだけどもっとフレキシブルに働けるようにしようという呼びかけは著者の沢渡氏に限らずあちらこちらで耳にする。例えばジョブ型雇用とか。今はまだ過渡期の入口に入るか入らないかくらいだと思う。コロナで在宅勤務が強引に急速に広がったが、生産性への寄与なんかかがこれから検証されるだろうし、そういういろんなイベントを経て多様な働き方が定着するんだろうな。