『パリ13区』
大都市パリの辺縁にある団地街なのだろうか。無機質なコンクリート住宅の概観から映画は始まる。そして、徹底的に無機質なセックスシーン。これをモノクロで美しく表現する。
人との繋がりを感じられない都会の生活で、それでも僅かな繋がりを確かめるために肌を合わせる。あるいは、繋がりなんてないから一時の快楽を求めているだけなのかもしれない。快楽すら得られないかもしれないのに。
モノクロだから大胆に描けたのだろう。カラーで生々しく表現してはいけない。心が折れそうな孤独を美学として描いた作品だ。
R18指定の映画にも関わらず観客はほぼ年配女性だった。ジャンルとしても、かなり特殊なのか。
https://youtu.be/y1aYOFr389g?list=TLGGbDPFy22qufkwMTA1MjAyMg
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