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直木賞受賞作ということで、読んでみました。
様々な人生を歩んだ者たちが芝居小屋に集まる。そして、芝居小屋の前で繰り広げられる派手な仇討ち。仇討ちを見た芝居小屋で働く者たちに、ただ仇討ちを語せるだけでなく見た者の人生観をも語らせる、その構成が素晴らしい。そして、芝居臭い殺陣を語る木戸役者から導入して読者を引き込み、話者の人生の苦楽をエンタテイメントとして読ませる。そして、どんでん返しの結末の人情劇。ミーハーで読んだ話題作でしたが、よいものを読むことができました。
2023.08.18 書評 | 固定リンク Tweet
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