用事があり、中野駅まで行くことに。その前の用事が唐木田だったので、唐木田駅で電車を待ちます。入線してきたのは5000形のもころん号!かわいい。これで新宿までもころんと一緒かなと思ったら、新百合ヶ丘を過ぎても急行にならない種別だったので、新百合ヶ丘までのお付き合い。
新宿駅を経て、中野駅に到着。サンプラザの建物を見たことがあるので、来たことはあるのでしょうが、街の記憶はまったくありません。駅北口には、アーケード商店街「中野サンモール」があります。駅改札口から屋根があり、そのままアーケードに入れる。悪天候時でも歩きやすい気が効いた作りです。商店街の中もけっこうたくさんの人がいて賑わっています。ここの商店街は、まだまだ活気が続いていてうれしい。店舗はチェーン店が主流ですが、ときどき個人商店が顔を見せます。
サンモール中野の通路はチェーン店が多くショッピングモール的な感じですが、一本脇道に入ると、ちょっとレトロ感が漂う路地になります。チェーンの居酒屋から、地元のちょっと凝った居酒屋、町中華やゲイバー・ガールズバーまで、様々な飲食店が入り混じっています。なかなか濃い街。ここでふらっと飲みましょうという話になったら、どこに入るかかなり悩んでしまいそうです。
街並みも、区画整理されていない複雑な形状。道路がクランクどころではない形状で曲がっていたりします。この道路は、手前か向こうのどちらかは公道ではなく私有地の可能性もありますが、いったいどうなっているのやら。
塀には落書きが、こういうゴチャゴチャした街の定番。ご多分に漏れずですが、落書きとともに気になるのが「カプセルホテル ツインルーム」の文字。ツインルームのカプセルホテルを使う目的はあるのでしょうか。同僚も嫌だし、カップルで使うわけにもいかないし、親子が使うイメージも湧きません。誰需要?
クランクの向こうに、喫茶店のA型看板が出ているので、ちょっと行ってみましょう。この看板がある横のビルの狭い通路に入り、エレベーターに乗って4階に登ります。こんな狭いところで、通りから全くわからない不思議な場所にある喫茶店、きっと年季が入った内装で年季が入ったマスターがやっているに違いありません、と踏み込みます。
エレベータを降りたら、意外。白く明るいドアが待ち受けています。(ここ、ぜったい黒か濃茶だと思っていたのに。) 店内も明るく、シンプルな内装できれいスッキリで心地よい空間です。4階にもテーブルがありますが、階段を登って5階のテーブルに案内されました。4階は半分吹き抜けで、5階から4階が見下ろせます。窓も広く、明るい。
ランチセットを注文しました。コーヒーはあっさりしていて、白基調シンプルな内装に合わせた味という印象を受けました。たまごサンドのたまごはたまごサラダではなく、少し甘めのたまご焼き。年配の夫婦(?)が、4階から階段を登って持ってきてくださいます。
食事が終わったので、帰路に。中央線で新宿まで出て小田急線か京王線で帰るのが普通なのですが、時間に余裕があるので少しだけ街を歩いて見ようと思います。地図を見て、桃園川緑道という河川跡遊歩道があるのがわかったので、そちらを目指します。
ところどころ、絵が描かれたタイルがあります。桃園川だから、桃太郎なのかな?
いや、桃太郎以外の物語もありますね。
そもそも、何の物語かわからないものまで登場しました。もう、一貫性はありませんね。
足元街灯のカバーがおしゃれです。
桃園川の水位の表示盤がありました。川底がマイナス4メートルで、今日はマイナス3.5メートル。歩いた日の午前中は雨だったので、そこそこ水位があるのでしょう。雨水下水管でなく、桃園川として暗渠化されているのですね。川底から4メートルに達してしまうと、この川も氾濫してしまうということです。
宮下交差点で山手通りに出てきました。この辺りからバスに乗ろうと思ったら、ちょうどバスが出発したところ。次のバス停まで歩こうと進むと、中野坂上まで来てしまいました。ここから初台や新宿までわざわざバスに乗ることもないなと、青梅街道を新宿まで歩くことに。谷底まで歩いたところが、神田川に架かる淀橋です。橋を渡って右手には淀橋変電所がありましたが、いまは公園になっています。
でも、もう少し進むと東京電力パワーグリッドの建物と、10メートルくらいの小さな鉄塔があります。この鉄塔、架空線もありません。何の用途の鉄塔なのか、想像がつきません。地下に何かあるのかなぁ。
新宿中央公園を抜けてしばらく進むと、新宿駅西口です。新宿地下鉄ビルディングはすっかりなくなり、小田急新宿駅本屋ビルもずいぶんと解体が進んで低くなりました。ロータリーのスロープも、なにやら鉄骨組がなされて工事が進んでいるようです。着工から1年ちょっとですが、急ピッチで新宿の街は変わろうとしています。