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2024年2月の5件の記事

2024.02.17

『商店街のあゆみ』

何がきっかけだったかすっかり忘れたが、12月頃にKindle版を買ってダウンロードしてあった。たぶん、表紙に惹かれて。

開いてみたら、不思議な本である。家が、街が、生き物として描かれている。そして、妄想たっぷり。夢で見た街の様子が、漫画に描かれているよう。

ビルの芽とか、商店街が新陳代謝しながら進んでいくとか、発送がぶっ飛んでるけど、そんな妄想をすることがあるよなとも思う。

作者は、どのように妄想を絵に落とし込んでいるんだろう。作者の頭の中は、もっと広大な妄想世界が広がっているんだろうか。興味は尽きない。

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『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本』

会社でAudioBookを契約してもらっているので、何か自己啓発系の本も聴いておかなきゃなとダウンロードした本です。

プロジェクトマネジメントの全体像を単行本1冊で整理してわかりやすく伝える。ありがちな構想だし、類書もたくさんあります。正直どの本を読んでも一緒といえば一緒です。でも、たまに本を違えて読む(今回は聴くですが)ことが大切です。事業会社のシステム部門に在籍していてやる仕事のほとんどは、プロジェクトマネジメント。なので、情報システム部員の基本はプロジェクトマネジメントにあると行っても過言ではないでしょう。基本を何度も何度も繰り返す。これが大事なのです。情報システム部員の皆さん、数年に一度はプロマネ本を手に取りましょう。

本書も「基本が全部わかる」の通り、基本が書かれています。もう中年を過ぎると、聞いたことがある話ばっかりです。それでも実務でなにかをすっ飛ばして怪我をしちゃうんですが。(だから、すっ飛ばさないように数年に一度、基本書を読む!)

今回はAudiobookという聴き方。まるで、上司のお説教を聞いているようでした。いつもと違うインプットで、仕事の精度が上がることを期待です。

https://audiobook.jp/product/267211

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『イーロン・マスク』

テスラ創業者イーロン・マスクの伝記本。存命でかつまだまだこれからも何をしでかすかわからない人物の伝記本を出版するとは、なかなかに大胆である。著者はスティーブ・ジョブズの伝記本を書いたウォルター・アイザックソン。この著者ゆえ、かなりの誇張や大げさなどがあるかもしれないが、物語として面白おかしく読みたい我々には、アイザックソンの書きぶりが楽しみなのだ。

本書は95章からなる。それだけ聞くと、そんな小分けにしなくても…と思うが、一章一章が、スリリングな物語である。よくまあこれだけいろいろなことをやるもんだと感心してしまう。普通の人生を送っていたら、このうち一章ぶんを生きるかどうかわからないくらい。もはや、バイタリティとかそんな言葉では言い表せないパワーを持っているんだろうな、マスクは。リスクを好む生き方をする人はどこかで潰れてしまって這い上がれなくなる印象を持っているが、マスクは次々と成功を収めている。これが、どういう能力によるものなのか、本書でもその答えは示されていない。市井に生きる人間として、どれだけきちんと生きていけるかを考えている人間として、イーロン・マスクの生き方は対極にあるもの。実在の人間とは思えないが、エンタメとして面白い。ツイッター(現:X)買収で少しだけ僕の生きている世界に干渉してきた存在であるが、それも含めて楽しませてもらおう。

https://amzn.to/4bRCpuG

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2024.02.11

あさお芸術のまちコンサート

クラシック音楽は都心の大ホールにお洒落して出掛けて聴いたり、家に高価なオーディオセットを組んで聴いたりと、少し構えて聴かなきゃいけない気がしていました。しかも、ちゃんと蘊蓄をわかって聴かなきゃいけないと。敷居を高く感じていました。

麻生区には「あさお芸術のまちコンサート」という取り組みがあります。名前は聞いたことがあったのですが、アートセンターや昭和音楽大学などで敷居が高くコンサートを開いているのだろうと思い込んで、今まで見向きもしていませんでした。

この「まちコンサート」がはるひ野黒川地域交流センターで開催されます、無料で事前申込も不要ですよとお知らせを受け取りました。何となく敷居の低さを感じ、行ってみました。開催地がはるひ野ということもあり、観客にも知った顔が。開演前にフランクな話もでき「敷居」はどんどん下がります。こういう、生活の延長線上に演奏会があるの、いいですね。

演者はバイオリン奏者2人。上田美芳さんと肥田与幸さん。肥田さんの軽快なトークから始まります。オーケストラのバイオリン奏者は堅物だというイメージを壊してくれます。はるひ野なので、ヴィヴァルディの「春」。小気味よく、躍動感のある演奏。どこか遠くで奏でられる仰々しい音楽ではなく、小さな空間でこじんまりと演奏される音楽の楽しさに魅了されました。いいじゃん、クラシック音楽。

3曲目にバルトーク。僕は名を聞いたことがない作曲家でしたが、ハンガリー(ルーマニア?)の民族音楽をクラシック音楽化した作曲家とのこと。バイオリンの演奏を聴いて、これってゲーム音楽?って思ってしまいました。(家に帰ってAmazon Musicでバルトークのオーケストラ楽曲を聴いて、ゲーム音楽だと革新しました。) 音楽で物語を奏でています。

プレイエルのバイオリン二重奏曲など、デュオならではの掛け合いを見て聴いて楽しめた、いい演奏会でした。いや、クラシック音楽って気軽にわくわく楽しめるものなんだ。「あさお芸術のまちコンサート推進委員会」さん、ほんとうにありがとうございました。

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2024.02.04

中野から新宿まで

用事があり、中野駅まで行くことに。その前の用事が唐木田だったので、唐木田駅で電車を待ちます。入線してきたのは5000形のもころん号!かわいい。これで新宿までもころんと一緒かなと思ったら、新百合ヶ丘を過ぎても急行にならない種別だったので、新百合ヶ丘までのお付き合い。
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新宿駅を経て、中野駅に到着。サンプラザの建物を見たことがあるので、来たことはあるのでしょうが、街の記憶はまったくありません。駅北口には、アーケード商店街「中野サンモール」があります。駅改札口から屋根があり、そのままアーケードに入れる。悪天候時でも歩きやすい気が効いた作りです。商店街の中もけっこうたくさんの人がいて賑わっています。ここの商店街は、まだまだ活気が続いていてうれしい。店舗はチェーン店が主流ですが、ときどき個人商店が顔を見せます。Img_6630Img_6631

サンモール中野の通路はチェーン店が多くショッピングモール的な感じですが、一本脇道に入ると、ちょっとレトロ感が漂う路地になります。チェーンの居酒屋から、地元のちょっと凝った居酒屋、町中華やゲイバー・ガールズバーまで、様々な飲食店が入り混じっています。なかなか濃い街。ここでふらっと飲みましょうという話になったら、どこに入るかかなり悩んでしまいそうです。
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街並みも、区画整理されていない複雑な形状。道路がクランクどころではない形状で曲がっていたりします。この道路は、手前か向こうのどちらかは公道ではなく私有地の可能性もありますが、いったいどうなっているのやら。
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塀には落書きが、こういうゴチャゴチャした街の定番。ご多分に漏れずですが、落書きとともに気になるのが「カプセルホテル ツインルーム」の文字。ツインルームのカプセルホテルを使う目的はあるのでしょうか。同僚も嫌だし、カップルで使うわけにもいかないし、親子が使うイメージも湧きません。誰需要?
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クランクの向こうに、喫茶店のA型看板が出ているので、ちょっと行ってみましょう。この看板がある横のビルの狭い通路に入り、エレベーターに乗って4階に登ります。こんな狭いところで、通りから全くわからない不思議な場所にある喫茶店、きっと年季が入った内装で年季が入ったマスターがやっているに違いありません、と踏み込みます。
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エレベータを降りたら、意外。白く明るいドアが待ち受けています。(ここ、ぜったい黒か濃茶だと思っていたのに。) 店内も明るく、シンプルな内装できれいスッキリで心地よい空間です。4階にもテーブルがありますが、階段を登って5階のテーブルに案内されました。4階は半分吹き抜けで、5階から4階が見下ろせます。窓も広く、明るい。
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ランチセットを注文しました。コーヒーはあっさりしていて、白基調シンプルな内装に合わせた味という印象を受けました。たまごサンドのたまごはたまごサラダではなく、少し甘めのたまご焼き。年配の夫婦(?)が、4階から階段を登って持ってきてくださいます。
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食事が終わったので、帰路に。中央線で新宿まで出て小田急線か京王線で帰るのが普通なのですが、時間に余裕があるので少しだけ街を歩いて見ようと思います。地図を見て、桃園川緑道という河川跡遊歩道があるのがわかったので、そちらを目指します。
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ところどころ、絵が描かれたタイルがあります。桃園川だから、桃太郎なのかな?
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いや、桃太郎以外の物語もありますね。
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そもそも、何の物語かわからないものまで登場しました。もう、一貫性はありませんね。
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足元街灯のカバーがおしゃれです。
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桃園川の水位の表示盤がありました。川底がマイナス4メートルで、今日はマイナス3.5メートル。歩いた日の午前中は雨だったので、そこそこ水位があるのでしょう。雨水下水管でなく、桃園川として暗渠化されているのですね。川底から4メートルに達してしまうと、この川も氾濫してしまうということです。
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宮下交差点で山手通りに出てきました。この辺りからバスに乗ろうと思ったら、ちょうどバスが出発したところ。次のバス停まで歩こうと進むと、中野坂上まで来てしまいました。ここから初台や新宿までわざわざバスに乗ることもないなと、青梅街道を新宿まで歩くことに。谷底まで歩いたところが、神田川に架かる淀橋です。橋を渡って右手には淀橋変電所がありましたが、いまは公園になっています。
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でも、もう少し進むと東京電力パワーグリッドの建物と、10メートルくらいの小さな鉄塔があります。この鉄塔、架空線もありません。何の用途の鉄塔なのか、想像がつきません。地下に何かあるのかなぁ。
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新宿中央公園を抜けてしばらく進むと、新宿駅西口です。新宿地下鉄ビルディングはすっかりなくなり、小田急新宿駅本屋ビルもずいぶんと解体が進んで低くなりました。ロータリーのスロープも、なにやら鉄骨組がなされて工事が進んでいるようです。着工から1年ちょっとですが、急ピッチで新宿の街は変わろうとしています。
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