あさお芸術のまちコンサート
クラシック音楽は都心の大ホールにお洒落して出掛けて聴いたり、家に高価なオーディオセットを組んで聴いたりと、少し構えて聴かなきゃいけない気がしていました。しかも、ちゃんと蘊蓄をわかって聴かなきゃいけないと。敷居を高く感じていました。
麻生区には「あさお芸術のまちコンサート」という取り組みがあります。名前は聞いたことがあったのですが、アートセンターや昭和音楽大学などで敷居が高くコンサートを開いているのだろうと思い込んで、今まで見向きもしていませんでした。
この「まちコンサート」がはるひ野黒川地域交流センターで開催されます、無料で事前申込も不要ですよとお知らせを受け取りました。何となく敷居の低さを感じ、行ってみました。開催地がはるひ野ということもあり、観客にも知った顔が。開演前にフランクな話もでき「敷居」はどんどん下がります。こういう、生活の延長線上に演奏会があるの、いいですね。
演者はバイオリン奏者2人。上田美芳さんと肥田与幸さん。肥田さんの軽快なトークから始まります。オーケストラのバイオリン奏者は堅物だというイメージを壊してくれます。はるひ野なので、ヴィヴァルディの「春」。小気味よく、躍動感のある演奏。どこか遠くで奏でられる仰々しい音楽ではなく、小さな空間でこじんまりと演奏される音楽の楽しさに魅了されました。いいじゃん、クラシック音楽。
3曲目にバルトーク。僕は名を聞いたことがない作曲家でしたが、ハンガリー(ルーマニア?)の民族音楽をクラシック音楽化した作曲家とのこと。バイオリンの演奏を聴いて、これってゲーム音楽?って思ってしまいました。(家に帰ってAmazon Musicでバルトークのオーケストラ楽曲を聴いて、ゲーム音楽だと革新しました。) 音楽で物語を奏でています。
プレイエルのバイオリン二重奏曲など、デュオならではの掛け合いを見て聴いて楽しめた、いい演奏会でした。いや、クラシック音楽って気軽にわくわく楽しめるものなんだ。「あさお芸術のまちコンサート推進委員会」さん、ほんとうにありがとうございました。
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