「起きられない朝のための短歌入門」
そもそも短歌に入門したことなんてないと言われれば、そりゃそうだ。ほとんどの人が初めて短歌を詠んだのは小学校の国語の授業じゃないかな。31音の文章なんて作るのは簡単だし、TwitterやLINEなどの短文系メッセージアプリだとハードルも低い。
自分をどれだけ詠むのかというのは難しいところ。虚構を詠むと抽象的になったり嘘くさくなってしまうのだろうか。散文にも小説と随筆などがあり、随筆は実体験に基づいたことを書くが、小説は虚構だろう。小説を極端に短編にした短歌だってあっていいのではと思うが、本書を読むとなかなかそうはいかないような気がしてきた。
我妻俊樹さん、平岡直子さんの対談で進む短歌入門。新鋭の歌人がどのような姿勢で作歌に臨んでいるのか垣間見れてよかった。他の方がどのように作歌しているのかも、別の形でもちょっとずつわかればいいなと想います。
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