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2024年9月の2件の記事

2024.09.22

『日常の絶景』

3回だけのテレ東ドラマ。主演は「お耳」の伊藤万理華だ。
・東京港のガントリークレーン
・安房勝浦の防砂擁壁
・秩父の滝沢ダム
1回目を除いて「日常」とは言い難いし、滝沢ダムとなるとしっかり観光地のような気もします。劇中に少し登場する架空のSNSの排気ダクトや室外機などのほうが「日常」で、ドラマで取り上げていたのはわざわざ行って観る非日常。ぱっとしない後方支援系の仕事をしている伊藤万理華がオフでははっちゃけているという構造は「お耳に合いましたら」と同じですね。

僕の求める街歩きの視点が、伊藤万理華が演じている町村景と似ているようで、共感を持ちました。3回だけしかなかったのが、残念です。

▼ 日常の絶景(テレビ東京)
https://www.tv-tokyo.co.jp/nichijonozekkei/
▼ お耳に合いましたら。(テレビ東京)
https://www.tv-tokyo.co.jp/omimi/

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2024.09.11

『珊瑚』

男女群島に中国機が領空侵犯というニュースを読み、男女群島とは?と調べた。五島列島の沖に浮かぶ小さな島らしい。どうやら無人島なのかなと調べを続けると、過去には珊瑚漁で賑わったことがあるという。そうやって新田次郎の小説に行き着いた。


Kindleに落として読み始めたのが、2024年台風10号の嵐の最中。この小説も男女群島での嵐のシーンから始まります。心穏やかに読むことができませんね。


少年3人の物語。男女群島での嵐、周防大島の回想、五島列島福江島の暮らしと人間模様。絆を深めて生きていくと思いきや、女性、台風と、3人の絆を危ういものにするものが現れはらはらするのは新田次郎の演出です。しかし、小説とは言えど海難事故は実際に起こったことで、犠牲者の数だけ人生の物語があったことも事実。危険な仕事に人生を賭ける男たちの心境を、僕の心にも刻みます。

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