『物理で広がる鉄道の魅力』
物理×鉄道ということでタイトルに興味を持ち手に取りました。ローレンツ力など物理っぽい話も出てきますが、実際には機械工学の基礎的な話を、鉄道をネタに幅広く扱っている本でした。著者は物理学者。で、鉄道が趣味なのでしょう。専門分野と趣味との接点を求めて作成した書物だと思われます。
蒸気機関、モーター、内燃機関の原理にページが割かれています。蒸気機関のシリンダー内部で起きている現象は、まさしく熱力学の分野ですね。VVVFインバータなんかは、パワー半導体の原理があってこその技術。土木分野まで物理と絡めて語られていて、なかなかに視野が広い本になっていると思います。磁気切符の裏の磁場まで触れられていますが、そこまで来ると「鉄道」か?
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