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2025.03.17

『都市の人文地理学』『よくわかる都市地理学』

昔から地理学に興味を持っていましたが、深く勉強することはありませんでした。大学4年生の頃に卒業単位に関係なく他学部である文学部地理学科の授業を取ったくらいです。こういうのは総合大学に通う大学生の特権ですが、そんな特権を使う人は稀でしたけど。
地理、ちゃんと勉強してみたいな、何なら分野を絞って教科書っぽいものを読みたいなと思いました。選んだ教科書は『都市の人文地理学』と『よくわかる都市地理学』の2冊です。インターネットでいくつか記事を見て、専門外の人が教科書として読むのによさそうな難易度と分量ぽいなと選びました。

『都市の人文地理学』

まず人文地理学にとっての都市とはどういうものかの概説から始まります。地理学科の大学生に対して都市地理学の位置づけ・意味合いを説明しているのだと思います。そのあと、都市間の関係、都市内の構造の概説があり、都市の商工業、交通、住宅の概説と続きます。そして、都市が抱える課題で締めくくります。こういう課題を研究して解決につなげるための人材を育成したいんだろうなという教科書の作り手の思いを感じます。どの分野も物足りないことが多いのですが、深さよりも広さを重視、限られた読了時間(≒授業時間)の制約の中で作り上げた、大学1〜2年生向けの教科書なんだと思います。地理学科に来た以上は、都市地理学を専攻しなくてもこの程度は知っておいてね程度な。

『よくわかる都市地理学』

こちらは内容も専門的になり、分量もあります。と言っても、長い読み物ではなく2〜4ページのレポートを71編並べた構成になっています。著者数も46人と多いです。71編のレポートは、それぞれで完結しているものと捉えるといいでしょう。レポートのなかには地理学の内容よりも地理学史の説明に重点を置いたものもあります。学生に、この専門分野をどのように理解してもらいたいか、執筆陣の思いも伝わってくるようです。内容も深いのできちんと理解できたわけではありません。でも、都市問題のあれやこれやについて、考えるにあたってどういう論拠があるのかを知ることができたと思います。身近な街を見る目、報道や小説などで見聞きする街、旅行先の街、それらを見るための視野を広げることはできたのではないでしょうか。

都市の人文地理学 - 古今書院サイト
よくわかる都市地理学 - ミネルヴァ書房サイト

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