有吉佐和子『悪女について』
女性実業家の突然の死を取り巻く27人のインタビュー集の形式を取る小説。戦後の混乱期を強かに生きる様子が描かれます。華族の没落と成金の勃興。世の中の構造の大きな転換期に貧しい境遇に生まれた女性が「悪女」としていかに生きてゆくか。スリリングだし、読んでて騙され感もあるし、インタビュイーのことを思って胸が痛くなることもある。騙されたとわかっているインタビュイーもいれば、公子を信じたままのインタビュイーもいるのだ。
悪女は幸福のまま転落したのだろうか。

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