『息が詰まるようなこの場所で』
タワーマンション地区のPTA、小学校の同級生の群像劇。きらびやかな街である湾岸タワーマンションには、資産家、地権者、サラリーマンが住む。それぞれの生き方を描いています。
人はつい、他人と比較してしまう。他人の境遇を羨み、他人の能力に嫉妬する。そうして人は不幸になっていくのだと、つくづく思います。その心理を、この小説はわかりやすい構図であぶり出します。そんな目的で書かれただろう小説ですので、終章はかなり白々しく感じてしまいます。終章は、中盤で描く苦しみから読者を解放する夢であると捉えました。みんな自由に、それぞれで伸びればいい。偏差値や年収で測られない世界へ、みんなが羽ばたいていくことを夢見て。

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