« 2025年11月 | トップページ | 2026年1月 »

2025年12月の13件の記事

2025.12.31

『原色の街・驟雨』吉行淳之介

4編の短編小説が収められています。

原色の街
墨田区の赤線街の娼館に身を置く主人公あけみの物語。自ら望んで娼館に身を置いた矜持を持っているものの、選んだ居場所に確信が持てず心が浮遊する。客に恋愛感情を持たず性感も感ずることなく娼婦の仕事を淡々とこなしているうちは、何でもない日々である。しかし、密室で肌を合わせるという危険な行為は心に直接作用する。何に寄り添い、何から逃げるべきか。もどかしいほどに、揺れる。

驟雨
原色の街に続いて娼婦との物語。原色の街では客の男が娼婦の心をコントロールしている書き方だったが、驟雨では娼婦が客の心をコントロールしている。多くの恋を持つ娼婦への嫉妬と孤独に押されながら茹で蟹を食う。突然の雨に、ゆっくりと世界は崩壊していく。

夏の休暇
母を家に残して、父と父の愛人と旅行に行く短編。そんな艶かしいシチュエーションは子どもにとって退屈なもの。しかしうすうす感じる破滅的なシチュエーションは、強烈な印象を子どもの心に刻みます。。

漂う部屋
結核病棟、死に至る可能性がある病を患い世間から隔絶された人間たちの物語。実際には、死ぬ者もいれば、死からは遠い者、社会復帰の見込みがある者ない者、手術前手術後、様々な人間が隔絶された世界に詰め込まれている。束の間の人間関係だが重い人間関係の形成となる。その中で人間観察をし、自分自身はどのように振る舞うかを考える時間でした。

Img_5020

| | コメント (0)

『ITILはじめの一歩』最上千佳子

ITIL初心者向けに、ITILの考え方はどのようなものかを簡潔にわかりやすく説明した入門書です。ITILの中身を学ぶ前に、そもそもITILとは何かという疑問に答える本です。今まで、ITILとはシステム運用の標準テキストのようなものだと思っていました。実際には、戦略や設計についても分野として取り扱っているのですね。戦略分野はまさにITストラテジストが取り扱うべき分野です。
本書の前半は八百屋、旅館などの仮想事例の物語。少し茶番劇の感じがありますが、後半で解説があるITILの各分野で何を解決しようとしているのか、理解が大いに進む構成となっています。
翔泳社サイト
Img_5019

| | コメント (0)

2025.12.29

『汝、星のごとく』凪良ゆう

audiobookで聴いた本です。家庭環境に恵まれない同士の男女高校生がそれぞれ30歳代になるまでの物語。親の恋愛に不満を持ちながら、自らの恋愛には不器用に年月を過ごしてゆく。もどかしさを感じながら読み進めることになります。社会的な成功と停滞の差が、そのまま心の距離感になるのだろうか。この距離は克服するのか。だからといって生きていかなければならない。その時の男女の関係のあり方は。世間の目に囚われない、自分が幸せと感じる生き方と関係を見出したい。

Img_4965

| | コメント (0)

2025.12.27

『将棋と小説』小説現代2024年11月号

特集タイトルに惹かれて手に取った文芸雑誌ですが、1年以上も積読になっていました。その間に、表紙の渡辺明九段も休場しちゃっていますね。

将棋を題材にした、さまざまな著者による短編小説が8篇、収められています。

ふだん将棋ファン(見る将)が観戦する対局はプロのもの。プロの将棋も一局一局が重くドラマがあるものですが、人生に対する一局の重さとしては三段リーグに勝るものはありません。その三段リーグに、さらに人生の事件を掛け合わせたのが、将棋小説というものでしょうか。僕は(ほとんどの人は)この一手に人生が懸かっているという状況は避けて生きているからこそ、こういうドラマ性のあるスリリングな対局を、小説で楽しんでしまいます。

小説現代 講談社tree

Img_4899

| | コメント (0)

2025.12.26

勝どき橋の資料館

勝鬨橋の左岸川下流方に「勝どき橋の資料館」という小さな建物があります。昼休み、晴海の職場から歩いて訪ねてみました。この建物の裏は築地市場跡地でスタジアムの整備工事の準備が進んでいます。

Img_4933

資料館の建物の中は基本的な勝鬨橋が可動橋だった時の可動設備の展示室になっています。隅田川を渡る橋だけあって橋そのものも重く、設備も大掛かりなものが必要なことがわかります。

Img_4934

電気設備も、大掛かりです。

Img_4935

機械設備の他は、全国の可動橋の紹介と、隅田川の橋の紹介。隅田川はそれほど長い河川ではないのですが、都心近くを流れるだけあって歴史のある橋が多く、隅田川そのものが橋の博物館のようですね。

Img_4937

| | コメント (0)

2025.12.25

『理科系の作文技術』木下是雄

文書作成技術の本として定番の一冊。初版1981年と古いものの、半世紀近くたった今でも役に立つ文書作成術です。この本が半世紀前に書かれていて、その後半世紀間われわれは進化しなかったのかと反省するくらいに。

理科系の作文というジャンル設定も珍しいもの。文章が伝える(1)心情的要素(2)事実(3)意見 のうち(1)心情的要素 を潔く排除する。事実と意見だけを、結論を優先して、大胆に言い切って、簡潔に書く。たったこれだけのことで、読みやすくなる。

本論の記述の順序として、概観から細部へと、寄り道せずにまっすぐに書けというのは、バーバラ・ミントの教科書にも説かれていること。理科系に限らず、仕事の文書というものはそういうもの。寄り道しながら楽しむ文書は、娯楽の文芸だけにとどめておくべきですねImg_4900

理科系の作文技術 - 中公新書

| | コメント (0)

2025.12.24

『下垣内教授の江戸』青山文平

幕末の江戸郊外の豪農。剣術は免状を取るほどに上達した。時代は刻々と変化する。身の処し方はどうすべきか。幕末のダイナミクスを描いた時代小説です。小説現代2024年11月号に掲載されていた小説が積読になっていたものを、ようやく読みました。

主人公の下垣内邦雄が、人を切るために旅に出る話。旅に出るまでのプロローグが、長い。冗長ではなく、重さに重さを重ねてずしりとくるプロローグです。こうでもしないと、人を切る重さなど、表現できないのでしょう。下垣内の出身地である森戸がどこかは明確に示されていませんが、多摩近郊とあり、鑓水や瀬谷などの具体的地名も出てきます。都筑郡やそこら辺のイメージで、読み進めます。武州世直し一揆など幕末の荒れ狂う世相の中で豪農は肥え太る。それをよしとしない感覚なのでしょう。どうやって生きがいを求めるのか、そんななかで思い立った人斬りの旅。不穏を楽しみながら、ページを繰ってしまいます。

冒頭の、下垣内邦雄が東京美術学校に功あり帝室美術館の要職にあったとの記述と途中の人斬りの旅が繋がらない。でも伏線なんでしょ?は、トンネルの両の切羽がぴったり繋がった感をもった読後感になります。時代小説を、スリルを持って味わえた作品でした。

小説現代2024年11月号 講談社

Img_4899

| | コメント (0)

2025.12.23

鳩の街を歩く

吉行淳之介『原色の街』の舞台になった鳩の街(東京都墨田区東向島一丁目、向島五丁目)を会社帰りに歩いてみました。

月島から都営バス「門33」に乗り押上駅前に。京成押上線の踏切を渡って東武伊勢崎線の高架をくぐり、向島方面に向かいます。

Img_4908

押上二丁目は戦後頃の街並みと新しい家が混在する東京下町の風情です。

Img_4909

曳舟川通りを渡ったら、鳩の街商店街です。商店街入口にはアーチがかけられていますが、寂れている様子が際立っていて何とも言えません。

Img_4910

こちらが商店街(?)の様子。

Img_4915

鳩の街の一本東側が原色の街の舞台となったかつての赤線街だと思うのですが、今は住宅街で赤線の名残は見つけることができませんでした。

Img_4914

鳩の街の西側を歩いて帰ると、古い街並みとスカイツリーという楽しい光景に出会えました。

Img_4918

帰路は曳舟駅から。隣のホームは亀戸線、都心近くの路線にも関わらず2両編成ワンマンが出発していきます。

Img_4920

| | コメント (0)

2025.12.22

『ゆりあ先生の赤い糸』

夫が同性愛不倫ののちに脳梗塞で倒れた50代女性の物語の漫画です。一言での物語の概略からして、複雑な設定が伺いしれます。しかし主人公ゆりあは、その複雑な状況から逃げるのではなく、物事をより複雑にする選択をしていきます。夫が不倫するなら、こちらとして守るものは何もないということなのでしょうか。そして、受け入れるべきものの幅をどんどん広げ、そのぶん受け入れてもらいたいものの幅も広げていく。自由は、バーターなのだろうかと思います。

物語を複雑にしている要因が、主人公ゆりあの、悩んだら難しい方への選択にあるように思います。そして、読者がつねにはらはらする。いよいよ手に負えないくらい。難しい方が面白いのか、追い込んだほうがやりがいを感じるのか。こういう、しっちゃかめっちゃかな状況を部外者である読者は楽しく見ていられるよね、というものあるのかもしれません。作者が挑もうとしたものは何なのか。「たそがれたかこ」でも中年女性の生き方についての表現をしていましたが、この作品はより尖った表現になっていると思います。

講談社BELOVEサイト

Img_4878

| | コメント (0)

2025.12.21

『博士が愛した論文』

19人の研究者に「偏愛論文を教えて下さい」と聞く企画。さまざまな研究者の興味のポイントを聞くことができる企画です。

主に、自分がその分野の研究にのめり込むきっかけとなった論文を挙げる人が多いのですが、なかにはイグノーベル賞のようなわけのわからなさに興味を惹かれて、その論文を挙げる人もいます。

その一つが、ネズミの回し車。ハムスターのケージに回し車を入れておけば、ハムスターが夜な夜な回し車に入ってくるくる回すのはよく知られていること。でも、回し車を回すことで得られることは何もない。狭いケージに入っているハムスターは運動不足解消のために回しているんだったら、野生空間に回し車を置いたらどうなる?こういうことを論文にする人がいるんだなと思います。

19人の幅広い科学者の寄稿を読むので、いろんな研究者がいろんな研究者に触発されて研究しているのだということに改めて感心してしまいます。正直、そんな研究にのめり込んで何か成果を出したとしても世の中の役に立つのか?という研究が過半に思います。でも、どうでもいいように見える研究の成果が、次の世代の研究のきっかけにつながり、人間が世の中を見る幅はどんどん広がっていくのです。

紹介された論文よりも、それをきっかけにいろんな分野の研究者が何を考えているかを知れたことが、よかったと思います。

日経BOOKプラス

Img_4888

| | コメント (0)

2025.12.20

東京地学協会 巡検D「河川争奪など地形地質の成因と人間の関わりを考えながら歩く」に参加した

11月中旬に、東京地学協会の巡検に参加してきました。タイトルは河川争奪、集合は王子駅です。
案内が届いて、衝撃でした。案内そのものは著作権の問題がある可能性があり、地理院地図から再現。5mごとの色別標高図です。(クリックで大きく表示できます)
Pasted-graphic

王子駅の西側の滝野川地区から上野不忍池まで、かなり大規模な渓谷が伸びていることがわかります。概ね不忍通りで、散歩コースとして有名な「谷根千」も、この谷沿いの街並みです。武蔵野台地の谷地形は基本的に河川のものなのですが、駒込付近から不忍池辺りまでの小河川である谷田川では、とてもこんなに大きな谷を形成することはできません。不忍池に向かう谷は、現在は王子駅から隅田川に直行している石神井川の、昔の流路なのです。いつの時代か(先史説と近代(江戸開幕前の太田道灌時代)説があります)王子駅付近を突っ切って、隅田川低地に直接抜けてしまったのです。この流路変更を河川争奪といいます。

そんなわけで、王子駅に。少し早めに到着したので、駅付近をぶらぶら。「お札と切手の博物館」というミニ博物館があり入館無料なので覗いてみました。1億円の札束と同じ大きさ・重さの紙束を持ち上げて楽しんだり、諸外国の切手の多様さに感心した十数分。集合場所の王子神社に向かうべく王子駅の西口に。駅前からいきなりの渓谷で驚きます。上野台地を石神井川が突っ切ってできた渓谷です。この渓谷の左岸(北側)が王子神社、右岸(南側)が飛鳥山です。

↓渓谷をまたぐ音無橋
Img_4583
なお、王子駅周辺の石神井川の本来の流路は音無渓谷なのですが、そのままだと石神井川が流量の変動が激しい都市河川にも関わらず音無渓谷は非常に狭いため洪水の危険性が高いです。現在は飛鳥山の下に放水路(飛鳥山分水路)が設けられており、音無渓谷にはほとんど水は流れていません。

↓ 昭和42年度施工 石神井川改良工事のうち飛鳥山隧道呑口工事の碑
Img_4586
石神井川の河川争奪は先史時代にせよ中世にせよ比較的新しい出来事なので現在の石神井川の水面高さでの氾濫原はまだ発達しておらず、河道だけが低い標高にある状態です。そのため、崖の作りもかなり大胆です。蛇行部分の休暇河川路が音無さくら緑地として保存されていますが、その公園の中には地層が露出した、露頭を視認することができます。

↓ 音無さくら公園の露頭
Img_4588
醸造試験所跡地公園を経て飛鳥山公園に。北区飛鳥山博物館ですが、地質のことがいろいろと。区立の博物館は近所の小学生の社会科の授業用に建てられている程度にしか思っていなかったので、地質のさまざまな展示に驚きました。武蔵野台地の東端という場所にある王子周辺は、地質学的にもいろんなことが調査できる興味深い場所なのですね。

↓ 11月中旬はイチョウは黄色くなりかけ、十月桜がちらほら咲いていました。
Img_4593
↓ 昼休み時間を使って王子駅東側の飛鳥山放水路吐口を見に行ってみました。
Img_4595
午後の部は電車を乗り継いで日暮里駅から出発です。日暮里駅付近も上野台地は痩せ尾根になっていて、すぐに谷田川に降りる崖。この階段に「夕焼けだんだん」という愛称が付けられているのですが、階段を降りる右方前方でマンション建築が始まってしまい、この階段から夕焼けを見ることはできなくなってしまいました。(この夕焼け見えないだんだんの一件は、都市計画の難しさを改めて知ることになりましたね。) 階段を降りたところの谷中銀座は、原宿竹下通りを思わせるほどの人混みでした。

↓ 夕焼けだんだんからの谷中銀座 2025.11.16
Img_4606
坂を降りきった台東区谷中と文京区千駄木の境目が谷田川の河川跡、現在は暗渠ですが道路の曲線が河道らしさを残しています。不忍通りを西にわたり、根津神社へ。根津神社は本郷台地から谷田川の谷に落ちる崖沿いにある神社です。きっと昔は湧水が豊富だったのでしょう、境内にいくつも池がありますが、現在も湧水で灌水しているのかは定かではありません。

ここからは本郷台地の散策。東京大学構内は武蔵野台地でもM2面とM3面の段丘が存在して、安田講堂はその段丘に沿って建てられているので正門側から見たときと東側から見たときで階数レベルが違います。三四郎池も段丘の崖からの湧水が溜まったもの三四郎池は流出水路が存在せず、生態系は閉じられているとことです。東大病院の横から不忍通りを東に渡って、不忍池へ。不忍池は谷田川終端なのですが、過去には南側(神田〜日比谷方面)に流出していたところ、近世に東に向かう忍川が掘削され、隅田川に放水されるようになったとのことです。
Img_4617

東京の東側での武蔵野台地の様子を探る一日。武蔵野台地、もっと勉強したいな。

| | コメント (0)

2025.12.19

コノハナきょうこさんの散歩体験「聖蹟桜ヶ丘」に参加

小田急×ainiのときにホストとして気になっていた、コノハナきょうこさん。秋が深まる11月下旬に聖蹟桜ヶ丘散歩の「体験」を企画されていることに気が付いたので、参加してみました。わざわざガイドしていただく散歩ってどうなのかと思っていましたが、参加してみると、ガイド付き散歩に見せられてしまいました。

待ち合わせは聖蹟桜ヶ丘駅前。ちょっと早く着いたので、トイレに行くことに。改札を出てしまうと意外とトイレは見つからず、OPA後継の商業施設「ヴィータ」の市役所出張所(関戸公民館)内にようやく見つけました。ヴィータ7階には就労支援事業者が運営するカフェがあるのですが、その前のスペースが北向けにガラス張りで気持ちいいスペースになっています。自習などをしている人がいました。
Img_4638
駅前で、ホスト(コノハナきょうこさん、えりままさん)と、もう1名の参加者と集合。駅前の「青春のポスト」で記念撮影をして、川崎街道を西へ、小野神社に向かいます。鳥居の向こうに高く紅葉している木々。コノハナさん、散歩の季節の選び方、最高です。(この写真の右側、明治乳業販売店もいい味を出しています。) 小野神社は府中大國魂神社の一之宮としても祀られています。くらやみ祭りでは、神輿・太鼓も出ますね。
Img_4639
一ノ宮用水などを散策。一人で歩いていると見過ごしがちですが、河床や土手の様子など、人と会話しながら見て回るといろいろ見えてくることも多いです。たっぷり下見をしているコノハナさんは、細かいところもよく観察されています。

アルティジャーノ・ジェラテリアで休憩。南多摩民ならおなじみ、百草ファームのアイスクリーム店です。気温が低い日でしたが、それでもミルクアイス、美味しいです。京王線が走っていくのを眺めながらアイスクリームのひととき。ここから小野神社に戻り、神南せせらぎ通りを歩きます。一ノ宮用水沿いを石畳のしているすてきな散歩道。この存在にも、いままで気付きませんでした。駅前に戻ってから多摩川堤防を超え、河川敷広場「せいせきカワマチ」。河川敷は空が広くて気持ちいいし、京王線がガタンガタンと走るのを眺めるのも、いい気分です。
Img_4649
川崎街道沿いのイタリアンでランチをとったあと、午後は山岳地帯へ。そう、聖蹟いろは坂方面です。その前に九頭竜広場・一ノ宮用水の大栗川との合流点などに寄るコース設定が、気が効いています。いろは坂のイチョウは黄葉のピーク。いい日に訪ねることができました。
Img_4656
耳をすませばロータリー(桜ヶ丘ラウンドアバウト)近くの喫茶店で休憩。ドーナッツとコーヒーを頂きながら「耳をすませば」の世界に浸ります。聖司と雫の「聖地」はどこかなどから始まり、他のジブリ作品の話など盛り上がります。桜ヶ丘地区の見晴らしのいい場所や、森を抜ける坂道などを通り、東寺方橋から霞ヶ関橋まで川沿いを歩いて聖蹟桜ヶ丘駅で解散でした。
Img_4677
単なる4人の散歩と言ってしまえばそれまでですが、コノハナきょうこさん、えりままさんの綿密な下見とガイドがあって、濃密な散歩を楽しめました。

| | コメント (0)

2025.12.06

テレビを買い替えた

テレビが故障。2017年に購入したDXアンテナ製の40インチ液晶テレビ。1〜2年くらい前から突然再起動するなど不調の予兆はあったのですが、月曜日にとうとう電源が入らなくなりました。リモコンで電源を入れると電源ランプが赤から青に変わり画面にロゴが表示されるのですが、5秒くらいで電源が切れてしまいます。おそらく、起動時の回路チェックでNGになっているのでしょう。メーカーのDXアンテナは親会社の船井電機に吸収されて、その後に船井電機は大型の経済事件で破産するという数奇な運命を辿るメーカーなので修理も大変でしょうから買い替えることにしました。

まずはネット通販を発注しましたが、失敗です。とりあえず手っ取り早く代品をとネット通販サイトを探しました。発注翌々日に届く40インチの製品があったので発注。故障品の廃棄の検討は後回しにすることに。ところが、発注翌日に販売店から一方的に注文がキャンセルに。ネットで販売店のことを調べたら、どうやらサイト上の在庫表示は手持ち在庫ではなく取り寄せ見込みで表示しているよう。他で品薄の商品をこの販売店がたまたま在庫を持っていると思い発注したのに、騙された感が高いです。

故障し廃棄するテレビの扱いも苦戦。届かないネット通販を待っている間にテレビの捨て方も調べましたが、家電リサイクル法の縛りが厳しくて、しかも消費者に優しくないことがわかってきました。経済産業省の正しい処分早わかり!というサイトがあるのですが、けっきょくそのサイトでは何もわかりません。このサイトに来る人は制度の理念を知りたいのではなくて処分の仕方を知りたがっていることを経済産業省さんには理解していただきたいです。処分は(1)新しい商品を買うお店で引き取ってもらう(2)処分品を買ったお店で引き取ってもらう(3)指定引取場所に直接持ち込む の選択肢があるのですが、ネット通販でテレビで買うと(1)(2)は困難だし(3)は自ら輸送手段を持っていないと現実的ではありません。幸い故障したテレビは家電量販店で買ったので、なんとか店舗に持ち込めば(2)の選択が可能であることまではわかりました。

結局、購入も廃棄も家電量販店実店舗に行くことにしました。週末には予定があるため、在宅勤務の水曜日の定時が過ぎた時に、やりかけの仕事を放置して家電量販店への訪問を決行。シェアカーを借りて故障したテレビを積んで、若葉台方面の家電量販店に。FireTVの動きがモッサリしていて使いにくかったことから息子がスマートテレビを希望。家電量販店でフルHD40インチの棚を見るとそれほど選択肢が多くないことから、Hiseinseの40インチスマートテレビに決めました。段ボールに「NETFLIX」「YouTube」「prime video」と書いてあるのでスマートテレビだと思われます。4万円弱の買い物を即決です。(安いか?) で、これを持って帰るので古いテレビの引取をお願いしますと店員にお願いし、リサイクル手続きへ。引き出しから伝票が出てきて、名前と電話番号を記入、DXアンテナは他より1,000円ほど高くなりますという謎ルールを告げられ、6,000円ほどの支払いをします。40,000円ほどの品物を捨てるのに6,000円の支払いをするのはなかなか比率的に大きいですね。でも無事に故障機を廃棄でき、新品が手に入りました。

家に帰って、テレビの設置。8年前の同サイズテレビに比べてだいぶ軽くなった感覚があります。スタンドが細くなって、置き方に制約が出てしまいますね。細いスタンドは製品重量を軽くするための工夫だそうです。自デジとCSのアンテナ、LANケーブル、HDDのUSB、ビデオデッキとSwitchのHDMI、電源コードを接続して設置完了。段ボールと発泡スチロールの廃棄が面倒ですが、配線系の作業はそれほど大変ではありませんでした。古いテレビを抜線して持ち出し、その場所にそのまま置いただけなので、そりゃ簡単ですよね。FireTV Stickが不要になった分の配線だけがスッキリしました。テレビ本体の重量はだいぶ軽くなったでしょうか。スピーカーからの音質もずいぶんと軽くなってしまったのが残念です。

外部接続関係の調整を行います。USB接続の外付けHDDはフォーマットのし直しに。録画されていたデータは全て消去されてしまいました。そういう仕様なんですかね?僕の場合は大事な録画が入っていたわけではないので問題にならなかったですが、テレビの交換の際は注意が必要です。新しいテレビにはBlueToothが搭載されているので、外付けスピーカーを接続してみました。しかし、タイムラグがあって映像を聴くのには適しませんでした。Amazon Echo(スマートスピーカー)との連携ができるとのことでしたがやり方がすぐに理解できず。スマートフォンのAlexaアプリでHisenseのスキルを追加して、そこからデバイスを追加するというやり方でした。電源ON/OFF、音量調整、自デジのチャンネル変更はEchoに話しかけることでできるので、少しだけ便利になりました。AirPlayはまだ試していません。便利なのでしょうか。NHK one、Prime Video、U-NEXTのアカウント設定はスマホで行います。Youtubeはログインしろとうるさく困っていたのですが、息子のが捨てアカウントを使えるとのことで、テレビのYoutube専用のアカウントを設定しました。

2時間くらいで設置から設定まで完了。40インチFullHDから40インチFullHDへの買い替えなので見た目は対して変更ありませんが、ネットサービスを利用するのにFireTVの操作を行わずテレビのリモコンだけで済むようになった利便性は大きそうです。

| | コメント (0)

« 2025年11月 | トップページ | 2026年1月 »