カテゴリー「将棋」の80件の記事

2021.02.08

『職業、女流棋士』


女流棋士香川愛生の自伝兼将棋界の紹介といった本。
香川愛生は端正な容姿に鋭い言動と幅広い活躍で、ファンが多いのではと推測する。最近女流四段に昇段し、ますます本物感が高まっている女流棋士。なんとなく美人で周りからチヤホヤされながら華やかな女流棋士をやってるんだろうななんて勝手に思ってたけど、本書を読むとそうでもなかった。かなり苦労して育ち、将棋にのめり込むことで生き甲斐を見出し、将棋の世界に入っても苦労をして、彷徨って、今の香川愛生があるんだなと。
タイトル2期のあとなかなか実績を残してないのが残念なところですが(ここしばらくの女流は里見西山加藤の壁が厚く乗り越えられない)、大舞台での活躍も期待したいところです。

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2020.10.18

『竜王戦全集』


竜王戦1期から32期までの棋譜集。180局を掲載している大著である。棋譜並べをすれば勉強になるんだろうけど、それはまあ…

巻頭特集と、棋譜解説の最初の各期の流れを書いたところだけ読んだ。平成時代がどうだったのか、竜王戦の重みとともに感じることができる。令和となり、スターが羽生から藤井に交代して、棋界は大きく変わろうとしている時だからこそ平成を振り返ることが重要だろう。いいタイミングでの竜王戦全集ではないだろうか。

(こんな流し読みで終わったのは、Kindle Unlimitedで読んだから。ちゃんと買った本ならちゃんと棋譜並べしてる。)

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2019.02.04

『将棋「初段になれるかな」会議』


将棋ウォーズ初段と3級の著者たちがプロに教えを乞うという企画。対談集のような形式。

ウォーズ1級前後って、将棋もだいぶ覚えそこそこ強くなったけど、なんとなく壁に突き当たってるなあというくらいでしょうか。そんな中途半端に強いな棋力からどういう方向性で考えていけばいいかの指南書です。

棋書を読んだらあれもこれも覚えろって感じになりますが、高野六段はプロにしかできないことをバッサリ捨てこの棋力の人が覚えるべき技術に絞って解説。そうそう、こういうピンポイント指導がほしかったんだ。

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2018.10.11

「泣き虫しょったんの奇跡」



奨励会を年齢制限で退会後にアマ参加の公式戦でプロに勝ちまくり、プロ編入試験合格を勝ち取った瀬川晶司(現五段)の自伝の映画化作品。

三段リーグは重く、つらい戦場。ここを自堕落に過ごしたように描かれているのは、瀬川の後悔なのだろうか。実際に怠けていたのか、血の滲むような努力が実らなかった悔しさを表現するすべがなくこうなったのか。奨励会退会後の活躍と比較しての無念もあろう。

三段リーグの閉塞感と、アマチュアの開放感。三段の勝つことだけが目的の将棋と、アマチュアの楽しむための将棋。この対比を味わった棋士はかなり貴重なんじゃないだろうか。将棋はゲームだし楽しむものだけど、勝負ごとなので厳しい。これからはそういう視点を持って将棋観戦ができよう。

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2018.07.24

『鬼才伝説 私の将棋風雲録』


昨年引退した将棋の棋士、加藤一二三九段の自身による半生記。大山康晴、升田幸三などの歴史的な大棋士から、谷川浩司、羽生善治といった現在のトップ棋士、そして藤井聡太などの将来トップ棋士になるだろう若手まで、様々な棋士と対局し、盤外で関わりあう記録を綴ったエッセイ。引退していったん落ち着いた4月に振り返った価値のある本だろう。

正直、加藤一二三九段は変わり者である。何を考えているかわからずに他の棋士を不快にさせ、テレビ視聴者は笑いの対象にする人物だ。だからこそ、何を思っての行動か書き留めておくことが将棋界にも大切なことだろう。

本を読んで思うことが、加藤一二三九段はとても自信家であるということ。他の棋士は例え自信があってもそれを表には出さないものだが、加藤一二三九段はあからさまに自信を出してしまうんだなと。藤井聡太を自分の後継者だと宣言するのも、なかなかのものである。

ここまであからさまだと、人生おもしろいだろうなと。

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2017.10.22

盤の上にも三年

ふと古いブログを見ると、ちょうど3年前に初めて将棋関係の記事を書いています。将棋を勉強し出して3年になるのですね。

この間、何度か将棋会館に行き、ネットで指しなどしましたが、現状では千駄ヶ谷13級、ウォーズ4級と、まだまだ初心者の域を出ません。ここしばらくは人との対局から遠ざかっていて、もっぱらコンピュータとの対局(金沢将棋2)ですね。300まであるレベルの中で、100までクリアしたらウォーズに復帰しようと思ってるのですが、まだ90しか達成していない体たらく。

まあ、上達まで長く楽しめそう…とポジティブに捉えましょう。

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2017.09.19

『5手詰将棋』

タイトルの通り、5手詰め限定の詰将棋問題集です。全202問。

短手数の詰将棋本と言えば浦野真彦八段の「ハンドブック」シリーズが有名ですが、残念なことにハンドブックにはKindle版がないため、高橋道雄九段の詰将棋本をダウンロード。ネットの評判だと、浦野本に比べやや易しく、実戦に近いとのこと。

会社の夕休(20分)に4問のペースで2ヶ月以上かかって解きました。でも正答率5〜6割くらいとひどい状態です。3手詰めに比べて難しいのが、途中の局面を覚えなきゃ解けないことです。解答を見てもわからないときは、iPhoneの柿木将棋アプリで並べて確認しなきゃいけないくらいです。もともと短期記憶に自信がなかったのですが、弱点がストレートに出てしまった感じで悔しいです。

将棋の対局では5手先くらいは当たり前に読めなければいけないので、5手詰くらいは途中の局面からの変化もきちんと追えるようにしたいんですけどね。

まだまだ5手詰はすんなりとはいかないので、詰将棋に関してはしばらく3手詰めと5手詰めを行ったり来たりしながらトレーニングしていこうかなという感じです。

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2017.06.24

将棋会館道場で6連勝

かなり久しぶりに千駄ヶ谷の将棋会館道場に。ダイニングに平成29年2月5日の息子の昇級認定証が貼ってあるので、たぶん4ヶ月ちょいぶり。

道場の中のレイアウトが少し変更になっていて、以前は待合スペースとしてイスを置いてあった場所に手荷物置き場として棚が設置されていました。「同伴のお母さんが待つ場所」が道場の室内になくなり、廊下のベンチで待たなくてはいけなくなったようです。

ここしばらくの藤井聡太ブームで道場も満員になっちゃうのか?と心配していたのですが、杞憂でした。10時過ぎに道場に着いたのですが、盤は3分の1くらいしか埋まってなく、昼頃にかけても半分くらい盤が埋まるくらいでした。この程度の入場客数がいないといい手合いがつかないので、ちょうどいいくらいでしょうか。

で、僕の対局結果。

1局目 対13級(小学校3〜4年生か) 平手先手。相手が2手目☖7四歩など無駄な手が多く、ジリジリと押していけば苦せず勝てた。

2局目 対級位未認定(幼稚園児か) 平手振り駒。王手放置など初歩的なミスのある初心者で、玉を囲うことも逃げ道を作ることもしないままこちらの飛車を成り込めたので、圧勝。

3局目 対級位未認定(小学校4年生くらい)平手振り駒。合い掛かり模様に進んで難しかったが、攻め合いで1手勝ちした。

4局目 対12級(小学校6年生くらいか)相手の香落ち。角交換のあと一直線の端攻めをされて、ひたすら受ける序盤。攻めが切れたスキに王手飛車で飛車角交換をしてこちらの飛車先を出動。相手の駒は1・2筋に集中していてあとは空っぽに近かったので、8筋は簡単に破れ、☖4六金と空中に金を打って挟撃態勢を作って詰み。端攻めは序盤から警戒していたので受け切ったが、のんびり囲いを作ったり攻め態勢を作ってたりしたら端を破られて速攻でゲーム終了だったかなと。この対局だけ簡単な感想戦がありました。

ここでめでたく13級に昇級。

昼飯は、ほそ島や。僕は昨夜に飲み過ぎたのでもりそばのみ。息子は藤井聡太にあやかってチャーシューメンを頼んだけど、チャーシューがたくさん入り過ぎていて食べ切れなかった…。

5局目 対15級(小学校3年生くらい)こちらの香落ち。こちらの棒銀で難なくクリア。

6局目 対7級(中学生か)相手の2枚(飛車角)落ち。矢倉棒銀で8筋に戦力を集中させて突破を狙うも、相手は金銀で上手く角を詰ませられた。結局角金交換ののちに飛車先を破り、取った金を使いながら詰ますことができました。

これで、6戦全勝!かなり調子がいい状態ですが近くで指してる息子が疲れている様子だったので、これで切り上げて帰ってきました。

息子は、対13級に勝ち、対13級に勝ち、対8級相手の飛香落ちに負けの2勝1敗でした。1局目が大人で長考する人だったので、対局数は少なかったです。

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2017.05.30

『求道心』



神武以来の天才と言われ中学生の頃から70歳くらいまでトップ棋士として君臨した「ひふみん」加藤一二三九段の随筆です。

最近になって将棋ファンになった僕などから見たら単なるカワイイおじいちゃんですが、昔からの将棋ファンにとっては神様のような存在のはずです。

60年以上も棋界にいることで、様々なことを見てきたんだなと、本書を読んで感じます。将棋を愛し、将棋に没頭して送る人生、ステキだなと。

文章のあちこちで、加藤九段は随分と自信家だなあと感じるところがあります。この自信家の部分に実力が追いついているから怖いんですけど。

加藤一二三九段は昨年度にC級2組から降級し、引退が決定してしまいました。引退してなお、将棋界に常に新しい風を吹き込んでくれる大棋士です。今後はより自由な立場で活躍してくださることを期待しています。

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2017.02.13

将棋会館道場

2月5日(日)に千駄ヶ谷の将棋会館道場に行ってきました。たぶん半年ぶりくらい。

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僕と息子(小5)は14級スタート、息子の友達(小4)は15級スタートでエントリー。

僕は午前中3局。級位認定ない人と平手で負け、14級の小学低学年に平手で勝ち、級位認定ない人と平手で負けです。3人目の人は待ったが多く、ちょっとマナーがなぁ。

昼はほそ島やに向かうも休み。日曜日だからね。ホープ軒に向かうも子どもらが興味を示さず(店構えが玄人好みなのは敷居が高い)、結局駅前を過ぎてみろく庵。見た目は居酒屋風。
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中に入ると、タバコの匂いが充満してて、やはり居酒屋。昼から飲んでいるグループもいて、やはり居酒屋。

僕がチキンカツ定食、息子がざるそば、友だちが肉じゃが定食。定食はご飯の量も多く小鉢も立派でメインがなくても食事として成立するくらい。チキンカツもデカイ。これは、腹一杯になります。これにカキフライを注文したりみそ汁に餅を入れる某プロ集団は何を考えているのか。

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将棋会館に戻り、対局再開。11級女子高生という将棋会館には珍しい属性の人と角落ちで対局。きちっと矢倉に組めたつもりだったのだが、攻めの段階で相手の歩の手筋がビシバシ決まってしまい駒損を重ね、負けてしまいました。途中から父親らしき中年男性が急かしに来てたのですが、一手ごとに長考をする姿勢は崩しませんでしたね。きちんと指す女の子の印象でしたが、指さないで駒を触って考える「お手つき」が多いのが気になりました。相手の手番中に盤の別の方面を考えていたら7筋の歩を触って、ただ触っただけか進めたのかわからなくなり指したか聞いちゃうくらい。

結果、僕は 級認定なしに平手で負け、14級に平手で勝ち、級認定なしに平手で負け、11級に角落ちで負けて3勝1敗となりました。
その間に息子は14級に平手で勝ち、15級に平手で勝ち、13級に平手で負け、14級に平手で勝ち、10級に飛車落ちで勝ち、8級に2枚落ちで勝って見事13級への昇級を決めました。息子に負けて悔しい。

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