8時頃、少し早めにホテルをチェックアウト。まだ観光地は営業前ですので、単に街歩き。北堀から明々庵の坂を登ります。石垣に挟まれた切通しで、なかなかの風情です。そもそも北堀が松江城築城に開削されたものということなので、築城前はきっと山中だったのでしょうね。石橋町商店街から折り返し松江城方面へ。古びた民家越しの松江城天守閣の眺めも乙なものです。

北堀に戻ってうろうろしていると、普門院という寺院がありました。拝観が8時からと、朝の早くから営業しています。不昧公(松平治郷)が好んだ茶室とのことで、見せてもらうことに。茶室に入ることはできませんが、茶室を望む方丈で朝のゆっくりとしたひとときを味わいます。

前日の居酒屋で教えてもらった、堀川めぐりに。11人(船頭さんを入れて12人)で満員の小さな船で、松江城の堀川を巡ります。船頭さんのコミカルな喋りを楽しみながら、松江城をぐるっと。ところどころ橋桁高が低いところがあり、屋根の高さが下がります。みんなでお辞儀の姿勢。テーマパークのアトラクションのようで、これも楽しみの一つです。途中、松江城撮影のベストスポットだと言われたところからの松江城です。

下船した後は、松江城天守閣へ。国宝5天守の一つです。(あとは、姫路城、彦根城、松本城、犬山城です。)そう言えば半年前に姫路城に登城したばかり、今年は城の年?松江城天守閣に近づいてみると、姫路城に比べてコンパクトな印象がありますが、黒板張りの天守の風格が重く感じます。近くで見るより、先ほどのお掘りくらいから離れてみたほうが迫力があるのかも。

天守閣の麓には、松江神社と興雲閣。興雲閣は水色の明治モダンの建物で、天皇の行幸をお迎えするために建てられたもの。(行幸は果たせませんでしたが。)2階は大広間で、テラス付き。テラスにも出ることができて、テラスに出ると高貴な人になった気分になれます。

歴史館へ。老中屋敷跡地に建っているとのことですが、一つの老中屋敷をそのまま転用ということではなく、複数の老中屋敷跡地にまたがって立地しているようです。ただ、規模的には当時の老中屋敷に合わせているのでしょう。堀の北側の武家屋敷とは規模が違います。

入り口にはレゴブロックで作った松江城。瓦がレゴのポチポチだったりするのがかえっていい。レゴでこんなことできるんだと感心してしまいます。この歴史館では江戸時代初期の松江城のロケーション選定から城下町の土地改良まで詳しく説明されています。湿地帯を治水により市街地にするなどは江戸改良と同じですね。驚いたのが、北堀はもともと亀田山という山の一部であり、開削して堀にしたとのこと。大工事です。その土を使って湿地帯だった松江城下を干拓したのだから、すごいことです。佐陀川の開削についても解説がありました。というか、島根半島を突っ切っている運河があったとは気付きませんでした。地図で見ると確かに昨日訪れた佐陀神社のところが島根半島の鞍部になっている。もうちょっと川のことをよく見とけばよかったなと後悔です。

小泉八雲旧邸と、小泉八雲記念館へ。小泉セツが連ドラの題材になるとのことで、松江市は市をあげて小泉八雲&セツ推しなのですが、観光客が押し寄せるという感じではなかったです。しかし、外国から来た英語教師が武家屋敷を借り、士族の娘を女中に迎えるというのはすごいですね。八雲の行動力は並外れたものなんでしょうか。時代を経て屋敷を小泉八雲の紹介に充てる根岸家の心意気にも頭が下がります。

ふれあい広場まで歩き、再び堀川めぐりの船に。乗船まで時間があったので地ビール「ビアへるん」を頂きました。京町で下船。地割りの間口が狭く、京都市内の町家と同じ構造。堀川めぐりの船からレトロな洋食屋が見えて気になったので、ここでランチ。カツライスという謎のメニューがあったので注文。カツカレーのカレーの代わりに、ハヤシライスがかけてある食べ物でした。米の味が優しい感じ。


京橋川の向かいは日銀松江支店の跡地の金庫室をアートスペースに使っているもの。この日は野﨑千愛李という若手工芸作家の展覧会か開かれていました。激しい感情を可視化する試みの人形たち。迫力の作品たちでした。京橋川沿いにひときわ目立つ喫茶店が。唯一ここだけ、道路と堀の間なんですよね。西洋館で食後のコーヒーを飲んだばかりですが、どうしても入ってみたくて2杯目のコーヒーはここでいただきます。

そろそろ、松江に滞在できる時間も終わりに近づいてきました。松江駅に向かって歩きます。松江駅では瑞風が停車していました。そういう贅沢な旅にも憧れますね。瑞風で到着した旅人が、今夜松江を満喫できますように。米子行きのバスは、中海堤防道路の北側から江島に入りました。両側に湖がある光景をバスから堪能できます。そして、昨日に引き続きの江島大橋!このベタ踏みな写真をバス内から撮ることができました。

米子空港から羽田行き飛行機に搭乗。車窓には島根半島。松江旅行の締めくくりに相応しい機窓の光景でした。

20,632歩