カテゴリー「書評」の637件の記事

2022.11.24

『ITエンジニアのためのビジネス文書作成術』

ITエンジニアのためのというが、「ビジネス文書」に焦点が当てられている。お詫び文とかをちゃんと描けるようになりましょうねという本。ネタがシステム障害だったりするのが「ITエンジニアの」のタイトルらしい。


ITエンジニアなんて仕事をやってるのは理系オタクで、理系オタクは作文なんて苦手でロクな文章を書けないんだ。なんで、若手ITエンジニアの目線に合わせた文章術の教本が必要。なかなかいいところを狙った本だ。


会社の若手、読んでくれるかな。

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2022.11.23

『エンジニアなら知っておきたいシステム設計とドキュメント』

システム構築から運用までのライフサイクルにおいて、どのような文書が何の目的で必要なのか概要を説明した本です。開発ドキュメント作成ツールのメーカーの人が著者であり、若干そのツールの宣伝も入ってます。


あくまで概要の説明にとどまる。ただ、この概要を俯瞰的に把握する必要がある人は多いだろうし、どっちかというと新人などにはこういう俯瞰した視点でシステム開発を捉えてから、個々の担当業務に就いてもらいたい。


情報システム部門に20年もいたら、こういう基本は基本すぎて忘れてる。ちょうどKindle Unlimitedにあったので思い出す良い機会になった。

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2022.11.17

『決済サービスとキャッシュレスの本質』

決済は目的でなく手段でしかない。だからこそ、セキュリティが担保されていなければならず、簡潔でなくてはならず、低コストでなければならない。

一時期のキャッシュレスブームではQR決済が競うようにキャンペーンを張って会員獲得をやっていたが、あれはキャッシュレスの本質ではないし、手法そのものがセキュアじゃない。長年積み上げてきたクレジットカードの仕組みが国際標準だし、セキュリティ対策を積み重ねてきて信頼できるネットワークが出来上がっている。国際標準というもの重要で、単に日本がガラパゴスにならないようにだけでなく、WTOに提訴されないようにという面もあるんだと本書で知った。収集が付かなくなったQRはどうする?便利で手放せなくなったFeliCaはどうする?日本のキャッシュレスは、今はまだ微妙な立ち位置にあるんだと思う。

本書前半の、4パーティーによるクレジットカードの仕組み、後半のQRが非セキュアな理由と背景などが学ぶべきところか。ApplePayの仕組みも非常に興味を持てたとともに、いま当たり前に使っているiD・QUICK Payがちょっと心配になってきた。

現状がどこかにするまで、本書を教本に決済サービスを学んでいくことになるだろう。

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2022.11.16

『すずめの戸締り』

隕石、大雨に続く自然災害シリーズ?な新海誠の映画です。


宮崎県からスタートし、舞台を変えてゆく。その手法でスケールを大きくしようとしたか。逆にそのせいで説教くさくなってしまったし、地震に対するシラケも感じるようになってしまった。ストーリーが凝りすぎたのではないかと思う。


君の名はや天気の子のような圧倒的な風景画も、今回の作品は感じなかった。


とは言え、さすが新海誠作品。次の風景を求めてしまうし、次の移動手段にわくわくする。ルージュの伝言のタイミングもバッチリ。


たまたま都心の映画館で観たが、そのせいで緊張感もバツグンだった。

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2022.11.06

「先生、私の隣に座っていただけませんか?」

黒木華主演の映画、観ていなかった。ので、Amazonプライムで視聴。

「先生」という言葉の使い方のトリックと、現実(映画の中での)、妄想、漫画の境目を曖昧にした作品構成で観客を混乱させる。ずるい。そして、最終的に裏切られる。

黒木華に妄想を持ってくるところがポイントか。黒木華の妄想の演技は、人を騙す魔力がある。そして、黒木華になら騙されても仕方ないかと思わせる力もあったりするからやっかいだ。

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2022.11.01

『会議後、みんなの行動が加速する議事録の取り方』

議事録の教科書。社会人なら誰でも悩む、あの仕事である。みんながやったこともあり、やり方に悩んでいる仕事にも関わらず、体系的に学ぶことは少ないんじゃないだろうか。先輩の議事録をマネて見よう見まねで学んでいく分野のような。


何か簡単なマニュアル本をと本書を読み始めてみた。小一時間で読める簡単な本である。


本書はファシリテーションの穴を埋める議事録の作成法、議事録を目的とした会議の進行を示唆する部分がある。まあ、意外と議事録ドリブンな会議も多いのかもしれない。


本書の極め付けは、結論が曖昧な議事に関して、仮説で(時によっては議事録作成者の都合のいい仮説で)議事録を埋めちゃうことだ。これを、議事録作成者の役得として扱っている。これはなかなかの荒業である。許されるのか?


まあ、僕の経験でも、議事録作成者「結局○○することに決まったんでしたっけ?」コンサル「△△さんは○○したいんですよね。決定したことで書いちゃえばいいんじゃないですか。議事録は書いちゃったもん勝ちですから。」という会話に接したことがある。世の中の議事録は、そういう具合に回っているのかもしれない。

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2022.10.21

『イシューからはじめよ』

くろポタさん、50歳にしてコンサルを目指す の1冊め。

意味のない問題を正しく解いても意味はないよと教わったことがある。正しい問題を設定して、これを解くことにこそ意味がある。その問題の設定こそがイシューだ。本書の前半は、イシューの大切さについて説く。まあ、イシュー立てこそ難しいのも事実だ。これは訓練して鍛えるしかないのだろう。本書後半はバーバラミントのピラミッド技法のダイジェストとして読める。イシューをきちんと設定できれば、既存手法で(と言っても使いこなすのは難しいが)きっちり論理的に落とし込めば価値あるプレゼンテーションになるということだ。

コンサルタントになるための本を検索して上位に出てくるだけのことはある。コンサルタントを目指すために本書の内容はしっかり心に留めておきたい。

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2022.10.14

『プロジェクトトラブル解決大全』

火消しPMという、どっちかというと最悪の部類の職業を体験しての実践ノウハウである。火消しPMなんて鋼のメンタルがないと勤まらないし、本書に書かれている火消しノウハウも鋼のメンタルがないと実行できないものも多い。でも信念を持って突き進めば道は開けるんだということが本書でわかるし、本書でバーチャルで火事場を体験できたことで、僕のメンタルの体制もちょっとは上がったんじゃないだろうか。

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2022.10.11

『武器としての図で考える習慣』

紙にペンで書くのが一最も考えがまとまりやすい。僕はそんなオッサンです。本書を読み始めて、著者も同じ感覚なんだなと共感。PCネイティブだったりスマホネイティブな若者はどうなんだろう。


そんなことは本題とは関係なく、本題はフレームワーク以前の簡単な図によって思考を深めましょうという教本。それとともに、戦略コンサルタントがどのように思考を深めていくのかというノウハウも書かれています。


基本は、ピラミッド、田の字、矢羽、ループ。


まあ考えてみれば有名なビジネスフレームワークは上記4つのうちのどれかを使って書かれているものがほとんどだ。有名な思考法の本、バーバラミントなんてピラミッドだけで分厚い1冊なわけだし。


そんなわけで、たくさんの小難しいフレームワークを覚えるより先に、基本図形で思考だ。

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2022.09.10

『おいしいごはんが食べられますように』


芥川賞作品。職場にいる、清楚で可愛らしくて弱々しくてみんなに守られてムカつく女子社員を取り巻く物語。弱い者を守るのが正義。強い者は逆境でも耐えなくてはならないのだ。そして、正しい生き方を続けなくてはならないのだ。

みんないい子のフリをして、正しい生き方を礼賛しなければいけない。それがバカバカしい裏では言い合いながら、表では礼賛するのだ。

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